book room(長編)

□trip the world
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それは、突然の出来事だった…

学校帰り、真奈と友人達は喋りながら歩いていた。川の方から鳴き声が聞こえた。段ボール箱に入った子猫が川に流されていた。

真奈は友人達の制止を聞かず、猫を助けようとし川に入った。

そこまでは…覚えていた。

「ここ…どこ?…」
(あたし…死んじゃったのかな?)

霧に包まれて何も見えなかった。

(天国?それとも、地獄?)

次第に霧が消えていく…

路地裏だった。
(ここ…日本じゃない。)

どう見ても西洋造りの家ばかり
新聞紙の紙切れが落ちていた。

「イギリス!?」
真奈は驚いた。

すると、どこからか唸り声…
奥から、人が1人…二人と出てきた。

(人が居た!良かった…ってなんか、ヤバイかも…)
その人達は、所々から、血が吹き出していた…

「に、逃げなきゃ!」
真奈は、スクール鞄を抱えて走り出した。

路地を抜けると、森に入った。
木の陰に隠れた。

(何、アレ…ゾンビ?映画に出てくるような…)

「お嬢さん…」
声が聞こえた。

後ろを振り返ると、スーツを着た男性が立っていた。

「あ!良かった…あの!なんか、ゾンビみたいな人達に追いかけられて…」

「それはそれは、大変でしたね、もう大丈夫ですよ…お嬢さん…」
男は真奈に近づいた。

「君も…グールになるんだから!」
男は、真奈の手を捕まえた。

「ちょっと!何するんですか!」
真奈は抵抗しょうとしたが、がっしりと捕まえていた。周りには、ゾンビらしき人々が居た。

「君…とても変わった匂いがするな…」
男は、真奈の体の匂いをかいていた。

「いっ……いゃあああああ!!!!」
真奈は叫んだ。
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