援護射撃_
□大バカヤロォ
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礼ちゃんに昨日のスコアブックを借りようと、
監督室に向かい入ると…
正座して礼ちゃんの足元にいる沢村の姿。
「見るなーーー!!!
こんな俺を見るなーーー!!」
「はっはっはっ。お前最高♡」
腹を抱え笑ってると、礼ちゃんがスコアブックを渡してくれた。
「私の人選ミスだったかしら?
この子、クリス君とうまくいってないみたいなのよ」
「まぁ、あの人はそんな簡単には心を開かないでしょ」
クリス先輩と上手く行っていないことは、千紘から聞いていた。
『あの二人、きっと上手くいくと思ってんだ。
お互いの事、よく知っていけば。
栄ちゃんは、もっともっと伸びるし、優さんも栄ちゃんの前向きな所を見て欲しい。』
「ホント、千紘はクリス先輩と沢村が好きだよな」
『好きだよ』
「…わかってたけどな」
でも、クリス先輩なら許せるかなって思う。
俺にとってもクリス先輩は尊敬する人だから。