援護射撃_

□大バカヤロォ
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「けどさ、今のチームで一番野球に詳しいのはあの人でしょ!

選手の能力見抜く力もあるし」





「そう思って、付けてあげたんだけどね」







俺と礼ちゃんが話しているの中で、沢村は怒った顔でこっちをみていた。










「…けど、全然ヤル気ねェじゃねェか、あの人…

今日だってさっさと帰りやがったし」





「おいおい、それはな…「俺は!!!
俺は、あんたに受けて貰いたい!!



あの時聞いたミットの音が忘れられないんだ。
この間の試合だって、少しでもイメージを近付けるように投げてたし」






あーそれで、全球真っ向勝負だったわけか…
やれやれ






「まぁー…そんなに焦るなよ‥
あの人についていけば、間違いなく成長できると思うぜ?」






「イヤだ!あんなやる気のねぇ奴とは組みたくねぇ!
なんで、あんな人が此処にいるんですか?


やる気がねぇなら、さっさと辞めればいいのに‥





沢村を落ち着かせようと、言っていたが今の一言には、カッとなった。














ドンッ‥





沢村の胸元を掴み、壁に押し付ける。










「お前が上を目指したい気持ちは二、三年にも十分伝わってる。
この間の試合を見ればな…





けど、今の発言だけは許せねーわ‥




沢村の瞳が動揺に揺れた。




「…あと言っておくがな…絶対千紘の前で今の発言するな‥絶対だからな」







俺はそう吐き捨て、部屋から出た。
沢村の発言を聞いたら、一番ショックを受けるのは千紘だ。



アイツは、クリス先輩が怪我したとき一番に自分を責めた。
野球部を辞めると言ってたんだ。






絶対にこのことは、聞かせねェよ。





あーァ…すげェイライラする‥っ
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