たったひとつの

□肆
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秀元と式神使いの修業が始まった。

「雅ちゃん…もう式神出せるん…?」


1時間もたたないうちに雅は秀元に借りた式神を出せるようになっていた。


そして秀元は驚きを隠せないようだった。


『でも、四半刻(30分)も出せることが出来ません…これではだめなのです…』

雅はうなだれる

「いやいや、最初はこれだけ出せるのならボクよりすごいよ!」

『そうなのですか?』

秀元は落ち込んでいる雅を励まし、このままでは追い詰めすぎてしまうと思い一度休憩をしようと切り出した。


雅はしゅんってなりつつ秀元に気を遣わしてしまったとまたうなだれる


『(秀元様に気を遣わせてしまうなんて…)』

「雅ちゃん、甘味好きよなぁ?」

『あ、はい。好きです。』

「休憩がてら、甘味処に行かへん?」

『え?!いいのですか!』


雅は目を輝かせた


雅は甘味には目がなかったようで秀元は安心をしたのであった




(秀元様、お団子にします?お饅頭にします?どっちも捨てがたいですねぇ〜)

(そうやねぇ〜(甘味って医大やなぁ…))
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