ザ・ドラえもんズ(短編集)

□恋占い
1ページ/2ページ


ここはアラビア砂漠のとある大富豪の家。


数ある部屋のある一室に桃色の彼はいた。




『うぃーっす、ドラメッド元気かー!』


メッド「相変わらずの男口調であるな。」



私は毎回の如くドアを開け、いつも通りの挨拶をすると彼も同じような言葉で返した。




メッド「それにしても珍しいであるな、お主はいつも窓から侵入するはずなのであるが・・・・・。」


『どこかの怪盗さんと一緒にしないでくれる??

今日はたまたまあんたの御主人様のアラシン君が私を見かけて門から入っただけだよ。』


彼の名はドラメッド三世。
アラビアに大規模なウォーターパークを作るのが彼の夢。なのに、とうの本人は大の「水嫌い」。

本当によく作ろうと思ったな、と思う時がある。

しかし、そんな彼は雨であろうと水の中であっても仲間を助けるために水に潜り込む勇敢な心がある。
そして、ドラメッドはドラえもんズの中ではいつも世話ばかりしている母の様な存在。
特にドラリーニョと仲が良く、というより親子のような関係だ。

メッド「して、何用であるか?」

『またまたぁ、わかってるくせにさ!』

メッド「・・・・・、お主もよく飽きないであるな」

彼女が求めていること、それは「占い」であった。
というのも、なにか大きな仕事があったり重要なことはドラメッド三世の占いに頼ることが多くあった。
今回もそのようであった。


メッド「今回は?」

『今日は珍しい占いをやってほしくてさ。』


メッド「ほう、仕事以外のことを持ち出すなんてめずらしいであるな。」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ