がんばれゴエモン 短編集

□あなたを思う。
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あれはまだ私が領家から出た頃。私は賊に襲われ川に落ちてしまい溺れてしまった。
体に憑依しているはずの煉獄は助けてくれず、そのまま意識を失った。



「・・・い、・・・だ・・・お・・・!
大丈夫か、おい!!」

次に目が覚めた時。朱子は見知らぬ川岸に倒れていた。その時声をかけてくだり助けてくださったのが今なお慕っている獅子重禄兵衛様とその隣にいたビスまる様だったのだ。

見知らぬやつの上、左頬にある痣や右目の眼帯など気にもせず、優しく看病してくださった。

しかし、驚いたのが今から何十年も先に時間移動(タイムスリップ)してしまったこと。どうしようと困っている時重禄兵衛様は帰れるまでここにいろと言われた。


一緒に過ごしている中で色々とわかることが見えた。
ビスまる様は普段は仲間にも厳しいお方だが時に優しくこの盗賊団の母のように思えた。
おみくじ五人組は色々と個性があり主張が強すぎて喧嘩することもししばしばあるが、いざと言う時には協力して強い能力を発揮した。
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