よわぺだ

□好き…かも
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出会ったのはついこの間
めちゃくちゃ生意気だし
口は悪いし、目立ちたがりだし

正直、絶対に仲良くは慣れないタイプだと思っていた。


なのに、いつからだろう
姿を探すようになったのは
いつからだろう、こんなに触れたいと思うようになったのは…


「なぁ、スカシ〜」

「なんだー…って、ぅわ!!」

「うぉ!!」


俺の名前を呼びながら近づいてくる鳴子に振り返りながら返事をすると思いのほか近くにいたようで肩がぶつかった。
少し勢いがよかったせいか後ろによろける鳴子を支えようとしたが間に合わず鳴子の上に重なるように倒れてしまった。


「ってぇ…わり、」

「な、何してんねん!!はよどけろやアホ!」

「鳴子?」

「……。」

「顔が…あ、か」

「だぁーーーー!!うるさい!!はよどけろ」


顔を真っ赤にしてグイグイ身体を押される。
少し涙目で必死な姿に、少しいじめたくなってしまう。


「ふっ、なんでそんな顔赤くしてんだよ?」


さっきよりもわざと顔を近づけ鳴子の上に跨ったまま耳元で囁いた。


「な、な、な、…」

いきなりのことで言葉にならない鳴子を見て口元が緩むのを抑えられずにやけてしまう。


「……いい加減どけんかぁーー!」

「いってぇ!」

「お、お前がはよどけんからや!!」

「ッチ…で、なんだったんだよ」

「?」

「俺の事、呼んでただろ?」

「もう、忘れたわ!お前がしょーもないことするから!」


たいぶ、怒らせてしまったらしい
突き飛ばされてから一向に目を合わせてくれない。
でも、鳴子の耳が未だに赤いのが目に入ると急に胸の奥にしまっていた何かが弾けたような気がした。


「鳴子」

「なんっ……!っえ」


気づいたら鳴子を腕の中に閉じ込めていた。
ずっと気づいてはいた、持ってはいけない感情が芽生えていたことは。言うつもりも、ましてやこんなことするつもりもなかったのに、気づかないふりをしていた感情を自覚してしまった時には身体が勝手に動いていて言うことを聞かなかった。


「ス、スカシ??」

「鳴子…俺、お前のこと…好き…かも」

「か、かもってなんやねん」





FIN

終わっときます…w
確実に駄作、涙

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