転生物語

□第2章
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流架が目を覚ますとそこはどこかの小さな小屋だった。

流架が辺りを見渡そうとするが上手く出来なかった。

「(ここは…)」

流架が1人で考えていると、


紫[流架!!目を覚ましたんだね!!]
「(紫姫…?)」


流架の目の前に紫姫が現れた。
紫姫はどこか顔が青ざめていた。


紫[あ、あのね…落ち着いて聞いて欲しいんだけど…
流架ね、今赤ちゃんなんだ]
「(は…?赤ちゃん…?)」
紫[う、うん…しかもね、九尾の妖狐だってばれてる]



流架は瞬きを繰り返した。
すると小屋の戸が開いた。
入ってきたのは1人の女性だった。


?「起きたのね…よかった…」
「あぅ…(誰だこの人は…)」
紫[この人は流架を生んだ人だよ。
それで妖狐なんだって]


紫姫の説明だと入ってきた女性が流架の新しい母親らしい。


母「大丈夫よ…お母さんが守るからね…」
「あうぅ…(ここはどこだ?)」
紫[ここはどこかの里みたい]


すると今度は男性が入ってきた。


紫[あっこの人はお父さんだよ]


紫姫が言ったお父さんは流架の事を覗きこんだ。


父「才蔵は目を覚ましたか?」
母「えぇ…今目を覚ましたわ」


父と母は優しそうな表情を流架に向けた。


「(は?才蔵…?)」
紫[この世界での流架の名前みたいだよ。
霧隠才蔵だって]
「(……マジか。つまり俺は忍か)」
紫[ず、随分冷静だね]
「(慌てたってしょうがないからな)」



流架…改め才蔵は内心ため息をついたのだった。








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