転生物語

□第5章
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才蔵が城の警備をしていたとき、


?「交代ですよ才蔵」


1人の男が来た。


「六郎…」


真田十勇士の参謀である海野六郎だ。
その容姿は才蔵に引けをとらないほど美しい。


六郎は才蔵の隣に来ると才蔵の頭を撫でた。


海「お疲れ様です。少し休むといいですよ」
「ありがとう、六郎」


才蔵が小さく笑うと六郎は微笑んだ。


海「感情が出てきてますね。喜ばしいことです」
「そうか?」
海「えぇ、忍の仕事中以外は感情を表に出してもいいんですよ」
「長と幸村様と同じ事を言うな」
海「幸村様と同じなのはいいですが、長と同じというのは…」


これが佐助の言う酷い扱いのこと。
普段よりましだが。


才蔵は六郎に城の警備を任せ休むため城の屋根の上にいた。



紫[今日もいい天気だね〜]
「(そうだな。だけど…)」
紫[?どうしたの?]
「(なんだか…嫌な予感がする…)」


才蔵が紫姫と話していると、


佐「才蔵」
「長…どうしました?」


佐助が才蔵の隣に来た。


佐「旦那からこの2つを届けるように言われてるんだけど、才蔵にどっちかやって欲しいんだよね」


佐助の手には書状が2つ。


「構いませんが、どことどこですか?」
佐「奥州の伊達と安芸の毛利だよ」
「(両極端じゃね?)では私が安芸の方に行きます」
佐「いいの?安芸の方が遠いよ?」
「はい。それに私はあまり奥州の伊達政宗様とは仲良くありませんから」
佐「俺様も別に仲良いわけでもないけどね〜」


才蔵は佐助から書状を受け取ると懐に入れた。


「では行って参ります」
佐「うん、任せたよ」



才蔵はその場を後にしたのだった。







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