艦これSS置き場
□陸奥と結婚記念
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「司令官、聞きたい事があるんだけど良いかな?」
今日は執務を終わらせたら積んでいるガンプラを作って片付けようと考えていた時、黙々と作業を手伝ってくれていた秘書艦であるヴェールヌイが俺に話しかける。
「ああ、何だいヴェールヌイ?」
俺は書きかけの書類から目を離し、ヴェールヌイを見る。彼女はその青い瞳を此方に真っ直ぐ向けながら聞いてきた。
「司令官はいつになったら陸奥さんとケッコンカッコカリするのかな?」
と。
「あー…………」
俺は思わず間延びした声を出していた。先日、ついに陸奥の練度が99になり、鎮守府内では俺と彼女がケッコンカッコカリするんじゃないかと話題になっていた。そう言えば、青葉が取材と言う名目でてあれこれ聞いてきたな。後日正式に発表すると言って返したけど………
「でももう99になってから三日も経つんですよ?司令官はどうお考えなんです?」
そう俺に聞くのは自主的に執務を手伝ってくれている吹雪だ。
「吹雪…………君も気になっちゃう系?」
「はいっ気になっちゃう系です!」
「そうなのね………」
元気良く答える吹雪に俺はグデーっと机に突っ伏した。そんな俺に二人は苦笑している。だけどそれで話がお流れになる筈もなく
「で、結局どうなんだい?司令官はケッコンカッコカリする気があるのか、無いのか、教えてくれないかな?陸奥さんも結構気にしていたよ?」
「陸奥が?そうか………」
ヴェールヌイか聞かされた事実に俺は少しだけ沈黙し、ふぅとため息を吐いてから答える。