艦これSS置き場

□長門とおにぎりと提督と
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「ふぃ〜仕事終了。もうこんな時間か………」

俺は身体を伸ばしながら時間を見てそう呟く。今日は執務を真面目にやっていたせいか、午後の二時を回り、昼食を取るには微妙な時間になっていた。

(今食堂に突入すると間宮さんと鳳翔さんに迷惑が掛かるな。しかし俺はこの空腹に抗える気がしない………ふむ、詰んだ。)

コンコンッ

机の上の書類を整理しながらそんな事を考えている時、誰かが執務室の扉をノックする。俺は少し身だしなみを整えてから返事をする。

「はい、どうぞ。」

ガチャッ

「失礼する。提督、少し良いか?」

「ああ、今仕事を終えた所だから大丈夫だよ長門。」

俺がそう返すと長門はそれは丁度良かった。と言いながら大きい風呂敷包みを俺の目の前に置いた。

「提督が昼食を食べてないと陸奥から聞いてな。持って来たぞ。」

「そうなのか?わざわざ悪いな…………」

「気にするな。日頃陸奥が世話になってる礼だ。」

長門と陸奥の気遣い申し訳なくなる俺に対し、そう言って笑う長門。しかし、実際秘書艦をしてくれる陸奥に日頃から世話になってるのは俺の方なんだが………気にしないでおこう。

「そうか………ちなみにこれはお弁当か?」

風呂敷包みを指差しながら俺がそう聞くと、長門は恥ずかしそうに答える。

「ああ、私の手作りだ。と言ってもあまり手の込んだ物では無いのだが…………。」

それを聞いて俺は少し驚いた。

「長門の?………ほう、それは楽しみだな。」

「ああ、味は期待してくれ。」

長門が自身満々にそう言うので俺も期待して風呂敷包みを解く。

「こっこれは………!?」

中身を見た俺は驚嘆する。何故なら

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