〜魔法使いの夢〜(長)
□夢一つ
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ドン!!
彼女を突き飛ばして微笑んだ。
その瞬間車が私を横切る。
痛くて痛くて目眩がした。
息をするのも難しくて苦しかった。
それでも安心していた、怖くなかった。
貴方と彼女が私の方へ駆け寄ってくる。
貴方は顔を歪ませていた。
私、彼女を守ったよ。
ねぇ、私ね、貴方に会えて幸せだった。
だから貴方が彼女を選ぶなら
貴方がそれで幸せなら
私が彼女を守るよ。
貴方に幸せになって欲しいから。
ね?そんな顔しないで。
私の頬に貴方の涙がつたった。
泣かないで、笑ってよ。
貴方の笑顔が好きだから。
貴方が何かを叫んでる。
ごめんね、少し聞こえないや。
さようなら。幸せになってね。
愛してます。