半人魚な私には
□2話
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違う世界に来て、はや3週間。
私は速くもこの世界に順応していた。
ラッキーなことに、最初に記憶を覗いた男どもの中に、電子機器に強い奴がいたので、その分野で仕事している。
文字も違うが、読み書きできるように頑張った。人間(半分だけど)死ぬ気でやればなんとかなるものだ。
しかし、困ったことがある。
この世界でイレギュラーな私には戸籍がないのだ。
戸籍がないと、病気にかかったとき等に困ってしまう。
今は野宿だが、宿だって借りたい。
だから私は、近々あるハンター試験を受けることにした。