半人魚な私には
□6話
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三次試験では、私はヒルコを使わないことにした。
翌朝8時頃、飛行船はトリックタワーという塔に到着した。
「ここは、トリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです。
ここが、三次試験のスタート地点になります。
さて、試験内容ですが試験官の伝言です。
生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間。」
それでは頑張ってくださいね、という言葉と一緒に飛行船に乗って離れていったマーメン(三次試験前に名前を聞いた)。
さて、どうしよう。塔の中へは、そこらにある隠し扉から行けそうだし……。それとも、そこから飛び降りるか?
と思っていたら、ロッククライミングして降りる人が現れた。
ゴンとキルアと共にそれを傍観している。
「うわ、すげ〜。」
「もう、あんなに降りてる。」
「でも、あの人は駄目だね。」
「「え?」」
「ほら、」
私がゴンとキルアに指し示した方には、怪鳥が何羽も現れて受験生をたべようとしていた。
ふむ、あれくらいなら余裕で覇王色の覇気で倒せるな。
「ゴン、キルア。恐らく隠し扉がここにはある。」
「え!?」
「教えてよかったのかよ、キラ。」
「いいんだよ。私は隠し扉を使わないでいくし。」
「は!?」
「そこから、飛び降りる。」
「え、駄目だよ!死んじゃうよ!?」
「大丈夫、また下で会おう」
そういって、飛び降りる。ゴンとキルア、他大勢は驚いているな。
ササッと巻物に、墨で鳥をかく。
『忍法・超獣偽画』
現れた鳥に乗って降りていく。…………きたな。
怪鳥に向かって覇王色の覇気を放つ。すると、バタバタと倒れ落ちていく怪鳥。ちょっとキモいな。
(もしも、この怪鳥が珍味だとしても食べたくはない)