半人魚な私には

□6話
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「このクジで決定するのは、狩る者と狩られる者。
この中には、25枚のナンバーカード。すなわち、今残っている諸君らの受験番号が入っている。


それでは、タワーを脱出した順にクジを引いてもらおう。」

私から順にクジを引いていく。こ、これは……!

「全員引き終わったね。
今、諸君がそれぞれ何番のカードを引いたのかは全てこの機械に記憶されている。したがって、もうそのカードは各自自由に処分してもらって結構。
それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれの獲物だ。」

誰かがゴクリと息を飲んだ。それだけ皆、緊張してるってことだな。

「奪うのは、獲物のナンバープレート。
自分の獲物となる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。
最終試験に進むために必要な点数は6点。
ゼビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること。なお、100番のプレートは全員に6点分の価値がある。」

うげ、なんでそうなるのかな。私に殺気が、ビンビン向けられる。
そうなんだよね、私のターゲットは私。つまり、これ1枚で6点分の価値があるから、島ではのんびり過ごそうと思っていたのに。







********







船に乗ってゼビル島へ向かう。

「キラー!」

ん?なんだ

「ゴン、一体どうしたの?」

なんか、知らない人2人引き連れているんだけど。

「紹介するね!こっちがレオリオ、そっちがクラピカ!!」

「え、あっえっと、はじめましてキラと申します」

「私はクラピカだ。急にすまない。」

「俺はレオリオってーんだ!よろしくな、キラ!!」

「よろしくお願い致します。」

「キラ、我々にも敬語は不要だ。年も近いだろうしな。」

え、おじさんとお兄さんと年が近いって。それはないわー。

「……あの、クラピカとレオリオは何歳?」

「私は17歳だ。」

「俺は19歳。」

「意外でしょ、キラ?」

「そうだね、レオリオは年齢詐欺じゃないかってくらいね。」

クラピカも、落ち着きがあるから20代かと思っていたんだけど……………………………意外すぎる。

「言うじゃねーか、キラ?
俺はまだ10代なんだよォ!」

レオリオの声は船中に響いたとさ。
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