半人魚な私には
□6話
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「このクジで決定するのは、狩る者と狩られる者。
この中には、25枚のナンバーカード。すなわち、今残っている諸君らの受験番号が入っている。
それでは、タワーを脱出した順にクジを引いてもらおう。」
私から順にクジを引いていく。こ、これは……!
「全員引き終わったね。
今、諸君がそれぞれ何番のカードを引いたのかは全てこの機械に記憶されている。したがって、もうそのカードは各自自由に処分してもらって結構。
それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれの獲物だ。」
誰かがゴクリと息を飲んだ。それだけ皆、緊張してるってことだな。
「奪うのは、獲物のナンバープレート。
自分の獲物となる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。
最終試験に進むために必要な点数は6点。
ゼビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること。なお、100番のプレートは全員に6点分の価値がある。」
うげ、なんでそうなるのかな。私に殺気が、ビンビン向けられる。
そうなんだよね、私のターゲットは私。つまり、これ1枚で6点分の価値があるから、島ではのんびり過ごそうと思っていたのに。
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船に乗ってゼビル島へ向かう。
「キラー!」
ん?なんだ
「ゴン、一体どうしたの?」
なんか、知らない人2人引き連れているんだけど。
「紹介するね!こっちがレオリオ、そっちがクラピカ!!」
「え、あっえっと、はじめましてキラと申します」
「私はクラピカだ。急にすまない。」
「俺はレオリオってーんだ!よろしくな、キラ!!」
「よろしくお願い致します。」
「キラ、我々にも敬語は不要だ。年も近いだろうしな。」
え、おじさんとお兄さんと年が近いって。それはないわー。
「……あの、クラピカとレオリオは何歳?」
「私は17歳だ。」
「俺は19歳。」
「意外でしょ、キラ?」
「そうだね、レオリオは年齢詐欺じゃないかってくらいね。」
クラピカも、落ち着きがあるから20代かと思っていたんだけど……………………………意外すぎる。
「言うじゃねーか、キラ?
俺はまだ10代なんだよォ!」
レオリオの声は船中に響いたとさ。