半人魚な私には
□7話
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キルア、ゴン、クラピカ、レオリオ。全員合格していた。
[えー、これより会長が面談を行います。
番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までおこし下さい。]
「えー、面談だってよキラ。」
「面倒とかいうなよ、キルア。これは意外に重要かもしれないし。」
「そうかなー?オレには全然重要には思えないんだけど。
つーか、ゴンとクラピカもどっか行っちゃったし。」
[99番の方おこし下さい。]
「あ、オレの番だ。」
「いってらー。」
手をヒラヒラとふって言う。
その約5分後、私が呼ばれた。
応接室は畳が貼られており、忍の前世をもつ私にはとても懐かしいものだった。思わず息を洩らした。
「ほっほっほ、気に入ってくれて何よりじゃ。座りなされ。」
見られてた。
恥ずかしさにカッと顔が赤くなる。
「まず、何故ハンターになりたいのかの?」
「戸籍と、いろいろ調べても大丈夫な職業だったから、ですかね。」
「なるほどのう。でも、格好からしてみるに、お主は流星街出身じゃなかろうて。」
「確かにそうではありませんが……」
ていうか、何?流星街って?
「では、お主以外の8人の中で一番注目しているのは?」
「44番と301番。」
よく、わからない力を使ってくるしねヒソカは。あと、301番は…………強いから。
「ふむ、では最後の質問じゃ。
8人の中で今、一番戦いたくないのは?」
「必要があれば、誰とでも戦います。
…………質問してもよろしいですか?」
迷った末、聞く。
もしかしたら、会長はあの変な力について知っているかも知れない。
「ふむ、なんじゃ。答えられるものならのう?」
「この力について何か知っていますか?」
昨日のように、エネルギーを体に纏う。
「(!!!)知らんのう。試験中になにか探しておくわい。
もう下がってよいぞよ。」
「はい、失礼致しました。」
ドアを開けて部屋から出る。…………残念ながら、襖では無いんだよね。
「はぁー、ありゃ44番の影響かのう。無いとは思うが、100番が間違った方向に進む前に、アレについて教えておく者を試験中にでも準備しとくかのう。」
なんて会長が呟いていたことを私は知らなかった。