短編

□はじめて
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「あっ… イル、ッ 」


ぬちゃぬちゃと卑猥な音が部屋に響く

「あぁっ、もうダメ…ッ、いくっ…!」










サラとイルミは付き合って3ヶ月が過ぎていた。


サラは同じ部屋に2人きりという状況に、毎回ドキドキするもののーー


「サラ、オレもう帰るね」

「えっ、もう? まだ夕方だよ?」

「うん 明日は朝早いし」

「そ、そっか、わかった…またね」


ーーと、全然進展しない関係に、サラは自分に魅力がないのでは…と 焦りを感じていた。



私だけがいつもドキドキしてて…

なんだかバカみたい…




そこでサラは ある人物に相談することにした。






「やぁ♠︎ 久しぶり♡」


ヒソカとサラは幼なじみ。

幼い頃はよく遊んでいたが、サラから誘うことは珍しく、イルミと付き合いだしてからは 1度も会っていなかった


「違うのヒソカ…相談があるの。」

「イルミのことかい♠︎?」

「…そう。 イルミ、何考えてるかわからないじゃない? 本当に私のこと好きなのか…不安なの」


ヒソカはニヤニヤと気味が悪い笑顔を浮かべて、

「ボクが協力してあげよっか♣︎」


イルミと付き合うキッカケになったのは、彼。

ヒソカの家に届け物に行った際 来ていたイルミに一目惚れしたのだ。



ヒソカに、お願いしようかな…


「…うん」

「了解♠︎」



今 思えば、ヒソカに頼んだ私が馬鹿だったんだよねーー…





数日後


「サラ、お邪魔するよ♠︎」

「どうぞ、あがって〜」


サラは1人暮らしのアパートにヒソカをあげて、イルミを待つことにした


「それにしてもサラの住処 はじめてだな♣︎ イルミ以外の男をあげていいのかい♡?」

「イルミ、ヒソカが家にいるだけでは 何も変わらないと思う…」

「へぇ…♦︎」




ヒソカが来た数時間後 イルミがアパートに到着した

「……サラ?」

ヒソカの気配を感じたイルミは、僅かに眉間に皺を寄せた

「…」



ピンポーン


「あっ、イルミきた!」


サラは鍵を開け、イルミを迎え入れる


「ねぇ サラ」

「なに?イルミ、」

「何でヒソカがいるの」


サラの後ろでニヤニヤ笑うヒソカに イルミは鋭い視線を向けた


「何でって… 話してたの!」

「何の?ヒソカじゃなきゃだめなの?」

「え、イル…ッ!」

と言葉を発した瞬間

後ろに立っていたヒソカに腰を抱かれ、振り返ったサラの頬にヒソカの唇は触れた


「ヒソカ!?」

「イルミ、キミは想像つかないのかい♠︎ 男女が1つの部屋にいたんだよ♡ 」

「ちょっと!! 誤解を招くようなこと言わないで!〜〜っ…というか!キスっ!」


ヒソカめ…
こんなことしてくるなんて…
油断してた…
イルミに何て言おう…



「サラ」

「なに、イルッ…ミ!?」


イルミはサラの手をとると 部屋から飛び出した

唖然とするサラを余所目に イルミは歩き続ける

そして人通りのない路地裏、

「イルミッ!痛い!なん「うるさい」

イルミはサラを壁に押しつけると そのまま顔を近づけた


「オレは何でヒソカが家にいるのって聞いてるの」

「それはっ…」


イルミはサラに口付けると、ヒソカにキスされた頬を触る

「ヒソカにキスされて、オレが怒らないとでも思ったの?」

「やっ、そんな、ことは…アっ!」


イルミはサラの服の中に手を滑らせ、敏感な突起を摘む

「あっ、いる…み、こんなとこッで…、!だめぇっ…!!」

「もう黙って」


服が乱れ、自らの身体が露わになってる姿にサラは恥ずかしさに涙が溢れた


「はぁっ、は、イルミっ、んっ…」


イルミの手が内腿の周りを滑り、だんだん足に力が入らなくなる


そっとイルミの肩に手を乗せると

「…サラ」

「なっ、に…」

「やめようか」

「えっ……なんで、こんな…」

「こんな場所だしね」

「そっ、んな…」

「戻ろう」

そう言うと背を向け 歩いていくイルミ

「…待って!イルミッ、!」


「なに」

「ごめんなさい… 私、不安だったの…イルミ、私と一緒に居ても 全然、む、ムラムラ っていうかっ、しないのかなって…おもって…悲しくて…ヒソカに相談したの、ただ家にいるだけだって話だったのにっ、その…ヒソカ突然…キスなんてしてきて… ごめんなさい…っ」


涙が出てきた

私が悪い

最初からイルミに話せばよかったのに

ヒソカに相談したから

イルミ怒っちゃった

嫌われるかな

やだ 怖い やだ イルミがすき



「イルッ…」

ぎゅっ

「!?」

「…不安なのは…お互い様だよ」



「イルミッ…!」




お互いの気持ちを再認識した2人はサラの部屋に戻りーー…





「アッ…あぁ、んっ…!」

「サラのここ、凄い… とろとろになってる」

「はっ、ハァ、そんなに…見ないでッ…恥ずかしっ…!」

「綺麗だよ、凄く」

ぬるッ…と中指を入れると そこはまだ硬く、イルミを受け入れない


「ゔっ…い、痛…っ」

「狭いね…サラ、経験ないの?」

「…うんッ…最後までは、したことない…」

「そっか」



イルミはフッと笑い、濡れそぼった花弁に舌で触れた


「やァッ!?えっ!?イルッ、ンンッ…っ!!」


舌で…そんなところ…汚いよ…


しかしイルミの舌は止まらず、徐々にサラの頭は何も考えられなくなっていった


「サラ、気持ち良い…?」


イルミは指を2本に増やし、抜き差しを繰り返した



ぬちゅっ、ぐちゅぐちゅ…

卑猥な音が部屋中に響く


「あっ、ンッ、気持ちい…よっ…!」

「ここは…?」


そう言うとイルミはクリトリスを舐めた


「うあっ、や、ァァ、イルッ…!なんか、そこだめっ、変なの…!」

「大丈夫だよ、イッてごらん」

「アァぁっ!!!もうダメ…ッ、いくっ…! …んッ…ハァっ、ハァ…」

「今度は…オレの番ね」

ずちゅっ…!

「ヒッぁっ!!!痛ぃっ…!」

「ごめんッ、待てない…」

普段無表情のイルミの、余裕のない顔にサラは胸が締まった



初めて見る…イルミの色っぽい顔…
なんか凄く、格好いい…



「…何考えてたの?」

「んっ、んっ、…えっ…」

「奥から溢れてくるよ」

「やっ、そんな…ッ」

「ッ、動くよ」

「あッ!やっ、ァァア…!」

腰を打ち付ける度 ぱちゅぱちゅと音が響いて、サラの鼓膜を刺激した

「ねっ、イルッ、…っ、もうッ、無理…!」

「一緒に、イクよ」


するとイルミは更に腰の動きを早め、

「あっあ、ダメッ、まっ、またイッちゃうっ、! アッ アァぁっ!!!」

「…ッ くっ、…」

イルミは寸前でサラから抜くと、お腹の上に欲を出した


「はぁっ…はぁ……」

「… 」

「…え?」

「…優しくできなくてごめん」

「イルミ…」

「血が出てる」

「えっ!?」


わ…
血が出るってのは本当だったんだ…

でも…


「イルミ、私…嬉しい。好きな人とひとつになれて…。これからもよろしくね…。」

「サラ…」




無言で抱き締めてくるイルミも、同じこと思ってくれてるといいなぁ…




end
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