短編

□レクチャー
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「今何て言った?」

「セックスしよう」

「…聞き間違いじゃなかったし…」



それは突然だった。
施錠されてる窓が勝手に開いたと思ってたら、長い黒髪を靡かせてイルミが入ってきた
合鍵を渡してあるのにも関わらず、窓から入ってくるところを見ると急用だな、なんて呑気なことを考えていたら


「セックスしたい」


まさかイルミの口から、しかもこんなにストレートに表現してくるとは。


今までお互い求めたりせず、身体の関係に発展していなかった
サラはイルミと他愛もない会話をしているだけで幸せであったし、同様にイルミもそうだろうと思っていた



「…どうしたの、突然」

「仕事で童貞」

「え?」

イルミは時々言葉が足りない…
…時々じゃなかった 毎度。


「仕事で情報聞き出さなきゃいけなくて、女を抱くフリしなきゃいけなくなった」

「うん、それで?…童貞?」

「どうすればいいかわかんない」

「童貞…!?」

「やめてよ恥ずかしい」

「イルミッ…童貞なの!?」

「そうだって言ってるじゃん」


容姿に問題はないと思うから… お家柄だな。
あまり自由なプライベートが無さそうだし。


「で、私に教えてってこと?」

「うん。頼める人がサラしかいないし」

一応彼女だしね?と首をコテンと傾げる彼

という訳でイルミにセックスを教えることになりました。





ーー…




「…服まで着なくても…」

先にシャワーを浴び終えベッドで待ってたら、いつもの針入りの仕事着をかっちり上下着て戻ってきた


「そうなの?」

「男の人だから半裸位でいいと思うけど…夏だし」

「パンツだけ履いてくればいいの?」

「パンツだけはなんか嫌」

「注文多いね、どうすればいいの?」

「下半身は整えてきて」

「なるほど、サラはバスタオル1枚なの?」

「女はそういうもんよ」




ベッドに腰掛けるイルミ
いつも見ている姿とはいえ、これから起こることを想像すると子宮のあたりが疼いてしまう


「オレどうすればいい?」

「聞き出す情報があるんだから男がリードするべきなんだよね、でも」

イルミを優しく押し倒して上に乗ると、耳元に唇を付け

「今日は私が教えてあげる」

その言葉にイルミがピクリと反応した



唇を重ね短く啄むようなキスする
徐々に舌を絡めていくと次第に濃厚になっていく

イルミが着ている重たそうな服のボタンをひとつひとつ外し、丁寧に脱がせた
そして唇を離し、小さくも立派に立った乳首を口に含んだ

「ッ……」

「どう?気持ちいい?」

「なんか…変な感じ」

でも嫌ではないかな、と目を閉じたイルミ

再び乳首を口に含んで舌で刺激した
吸い込んで軽く歯に擦るようにしてやると、反応の薄いイルミの身体が少し揺れた


跨った足の間にあるイルミの熱はギンギンと張り詰めているようだ

「イルミ…ココすごいよ…」

「…わざわざ言わなくていいよ」

「言葉責めってやつよ」


器用に片手でズボンのボタンとファスナーを開き、中から出すと

「イルミの…おっきい」

「誰と比べてんの」

「…何 意外とヤキモチとか妬くのね」

「別に」

「強がっちゃって」



包み込むように優しく握り、上下にさする
先っぽの方を掌で強く握りゴシゴシと扱く

シュッ シュッ…

暫く続けているとイルミの息が荒くなり、目が開いた



「…ッ サラ、ちょっと、」

「どうしたのイルミ…」

「、…つ」

自分以外の第三者から与えられる快感に戸惑ってるイルミが可愛くて、意地悪したくなる


「ココ、舐めるともっと気持ちいいんだよ」

そう言って亀頭を咥え、口を窄めて吸う
同時に尿道を舌で刺激してあげると先程よりも我慢汁が溢れた

ピチャ… チュプ…


「う…はッ、やばい、」

「んぅ…いいよ、お口に出して」

サラは根元を手で扱き手と連動させて上下に動かした

イルミは再び目を閉じ眉間に皺を寄せ、快感に耐えている


「ッゔ、…出るッ…!!」


「っ!!…わ、沢山」

「…はぁ、何 良すぎ」

「ありがとう、…でもこれからが本番だよ」



そしてサラはバスタオルを取って、一糸纏わぬ姿になった




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