短編

□狂わせる
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@ 若干BL臭 注意




余裕 を無くした イルミ

ーー狂わせる



「イールミ♠」

「………何」


そんなオーラ出すなよ♣と腕を回してくるが、ここは俺の家
不法侵入されて暖かく迎え入れる程、寛大ではない


「何でいつも勝手に入ってくるの」

「連絡したらキミ逃げるだろう♡」

…その通りだけど。


「で。何用?」

「新種の毒が手に入ったからね♦試してもらおうと思って♡」

「毒?だったら執事に渡してよ」

ゾルディック家はまず新しい毒を入手すると、執事で試す
いくら毒に耐性があるとしても一滴で致死量を超える毒も存在するからである


「大丈夫♡危険な毒じゃないから♦」

「ヒソカが言っても信憑性がない」

「うーん♣相変わらずだねぇ♡」


するとヒソカは目にも留まらぬ速さでイルミに無数のトランプを投げた

「…何すんの」

しかしそれはフェイクである

トランプを止め、ヒソカに視線を移すと彼は目の前に居た

…油断した

「…どうぞ♣」

深くイルミに口付けるとヒソカから何か液体のようなものが送り込まれる

「……これが毒?」

…やたら甘い。何これ不愉快。


「まぁまぁ♣お楽しみはこれから…♡」

意味深な言葉を残してヒソカは窓から外へ駆けて行った



ーーそれから20分



「……っは、」

ヒソカが飲ませたモノは恐らく媚薬

多少の滋養強壮剤では訓練されている為に効果が薄いものの、今回のは強力である


イルミは張り詰めたモノを何とか沈めようとシャワーを浴びたが、興奮は増すばかりである


…ヒソカを呼ぶのは随分 癪だ
仕方ない…サラを呼ぶか…



サラはセフレであった
他の女と違い、媚びたりベタベタしてこないサラをイルミは多少なりとも気に入っていた


ーー



「イルミ?入るよ?」

「…どうぞ」


ガチャ

「わ、もう準備万端じゃん」

イルミの髪は水に濡れており、服こそ着ているものの、シャワーを浴びた後というのは一目瞭然

私もシャワー借りるよ、と行ったサラの細い腕を掴み、抱え込むとベッドに押し倒した


「な、なに、?そんなに溜まってるの…?」

「…、今日はもう…シたい」


いつもは自分で呼んだくせに 澄ました顔で「あぁ、サラ来たの。 」とか吐かす癖に、やたら余裕のないイルミを見ていると。

行為中も全て一方的で優しさなんて微塵も感じないイルミの、こんなに我慢できず欲してるところを見ていると。


…加虐心に駆られる。


「どうしたの、イルミ?何だか熱っぽいみたいよ?」


そう言ってイルミの頬に触れる

「っ…ぅ!」

「今日は…やめておいた方がいいんじゃない?」

「何、言ってんの…わざわざ呼んで…ただでは帰さない、」


口では偉そうなことを言ってるイルミだが、もう既に目は虚ろで呼吸は荒い
まるで挿入してるかのようなイルミの姿に頭の回るサラはヒソカの仕業だとピンときた

…それなら好都合。
金払いはいいけど、普段弄られてる分、今日は容赦しないわ。



「そう、でもやっぱりシャワーは浴びたいの。ここに来るまでに急いだから汗かいちゃって」

イルミも一緒に入ろう?というと素直に頷き服を脱ぎ出した


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