短編
□もし漢字名だったら
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※捏造ありまくりです
「オレ…親の名付けについて納得いかないんだ…コフー」
「突然どうしたの」
「居兄はいいのかよ!」
美しく居る、居美と書いてイルミと読む
居美は「何が?」と コテンと首を傾げる
黒くサラサラとした長髪は自らのものとは比べ物にならない程 手入れが行き届いており、贔屓目を抜きにしても居美は綺麗だと思っていた
「見姫は名前もコンプレックスなの?」
「……コフー」
姫を見る、見姫でミルキと名付けられた
その容姿とかけ離れた名前に見姫は劣等感を抱いていた
「まぁ…痩せたらいいんじゃないの?」
「そんな簡単に言うなよ…コフー」
「そしたら斬みたいに俊敏になれるよ」
愛を斬る、斬愛でキルア
子どもの名前で 愛を斬ってしまう なんて縁起の悪い名前だと思うが、生憎ゾルディックは普通の家庭でない
「斬はなんか格好いいじゃねぇか……コフー」
「お、見姫わかる?愛を斬るだなんて暗殺者にピッタリだよね、きっと斬こそ生まれながらにして天才の「居兄」
見姫の制止で若干 不機嫌さを醸し出す居美
「大体オレら男だぜ?男に美しいだとか姫だとか付けるの間違ってると思うんだよな…コフー」
「それは一理あるね、でも母さんきっとそんな細かいこと考えてないよ」
ガチャ
「あれ〜?斬愛お兄ちゃんは〜?」
「有華、ここにはオレと居兄しかいないよ コフー」
「斬に何か用事なの?」
「うん、遊ぼうと思ったの…」
「そ、残念だけどここにはいない」
「そっかぁ、わかったぁ」
華が有る、有華でアルカと読む
末っ子であるアルカは現在 唯一の女、紅一点で確かに華がある
「有華は名前負けしてなくていいよな…コフー」
「斬どこ行ったんだろう」
「オレの話は無視かよ…コフー」
「母さん大丈夫かな、きっともうすぐ生まれるよね」
そう、この日はゾルディック家に新たな家族が加わる出産予定日なのであった
その為 母 桔梗は朝から屋敷内の設備の整った医務室に居た
「行ってみようか」
「……そうだな…よっこらしょ」
コンコン
「失礼します、居美様、見姫様、無事に可愛らしい男の子がお生まれになりましたよ」
「あ、間に合わなかったね」
「残念だぜ…コフー、あ、名前何になったんだ!?」
「はい、私から申し上げさせて頂きます、お坊っちゃまは…………
狩人と書いてカルト君だそうです」
「「HUNTER×HUNTERか‼‼」」
end