短編

□合コン
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「なんでワタシがこんなことに……」


「まぁ細かいことは気にしないでよフェイタン」
「フィンクスもノブナガもボノも空いてたはずね!」
「フィンクスはまず見かけが怖いでしょ、ノブナガは酒癖悪いし、ボノは…ねぇ?」

女の子ウケ悪いでしょ、と言い放ったシャルナーク

「いい加減観念しろ、フェイタン」
「これは仕事違うね…団長命令 効かないよ」
「たまには息抜きだって大切だ」
「息抜きなら部屋で本読んでた方がよぽどいいね、シャルと団長だけで行てくるよ」
「フェイタンがいないと人数足りないんだよ〜、頼む!」

「そんなに渋るならフェイタンにこれを貸してやろう」

そう言った団長、クロロが取り出したのは『肛門の拷問〜人体改造へのステップ〜』という本

「ハ!何で団長それ持てるね!」
「アダルトショップで盗ってきた」

「…………行くよ」

「やっとフェイタン行く気になった!ありがとう団長!」


そして3人は居酒屋に入っていった

「お待たせみんな〜!」

「待ってたよ〜!わぁ、シャルのお友達みんな格好いい!」
「そんなことないよー、自己紹介するね!」


「はじめまして、クロロです」


女性陣に向かって深々とお辞儀する姿は
、非道な団体 幻影旅団 団長には似つかわしくなく美しい
それに今日はオフモード
髪を下ろし額の刺青も隠している

「はじめまして〜♡」
「素敵ね、抱かれたいわ」
「ちょ、リョウ…」
「冗談よ」

リョウと呼ばれた女性はグラマラスな豊乳をこれでもかと寄せ、うっとりとクロロを見上げる

「オレはシャルナーク、よろしくね!」
「サラから聞いてた通り、シャルくん格好いい〜♡!」
「そう?ありがとう」
「あたしはリンコ!よろしくねっ♡」

リンコ、と名乗った女性は髪をゆるく巻き、見るからに女子力が高い 可愛らしい顔をしている


「え、と、あなたは…」
「…………フェイタン」
「…ふ、フェイたん?」

「あ、ごめんね サラ、フェイタンはシャイなんだ、」

シャルナークは顔の前で手を合わせて謝る素振りを見せる


「そっかぁ、よろしくねフェイたん」
「フェイタンよ」
「ん、フェイたん!」
「……」



ーー


お酒も進み、皆それぞれの話で盛り上がる


「クロロさん、素敵だわ…色気が…」
「光栄だな、リョウさんにそんな、」
「やだ、リョウでいいのに」
「リョウ、素敵だよ」
「あら……」



「クロロさんとリョウ、いい雰囲気だね♡」
「見かけによらずクロロは手が早いからね、リンコちゃんも気をつけて」
「やっ、私はシャルくんに釘付けだから…♡」
「そうなの?嬉しいなぁ」



「フェイたん、お酒何飲む?」
「……何でもいいね」
「フェイたん、彼女とかいるの?」
「……興味ないね」
「フェイたん、普段はなに「黙るね」

「え、」
「オマエやかましいよ、ちょと黙るね」
「フェイたん…酷い……」


「あっ!フェイタン、サラのこと泣かした!」
「、別に、違うね、!」
「罰としてオレたち撤収するからね〜」

「ハ!?」

示し合わせてたかのように団長とエロい女は消えており、部屋にはシャルと童顔だけが残てる

なんてことね……


するとシャルナーク達も席を立ち、部屋から出て行ってしまった


「……っ、……」

「……、…ライジング サン」

「…え、?」

「好きな酒よ、」

「あ、そうなんだ…!」

「彼女はいないね、でも別に、興味ないわけじゃ……ないね……」

「そ、そっかぁ…!」

なんだかんだ言いながらも質問に答えてくれたフェイタンに好意が湧くサラ
ただ単純に、照れ臭いだけなんだな〜と思うと自然に笑顔が溢れる


「普段は拷問してるね」

「えっ」

「ア」

「ご、拷問?」

「…聞き間違いよ、肛門ね」

「……肛門してるって…何…?」


咄嗟に吐いた嘘だが、肛門なんて言ってしまっては変な誤解を招くに違いない

しかしもうこれ以上パニックになった 口下手なフェイタンが言葉を上手く紡ぐことができず

「…………ワタシ、肛門の趣味、あるね…」

「……、き、今日はもう帰るから、さよならっ、」

「あ……、」

サラはその場を去ってしまった



ーーーー





「あれ〜?フェイタン帰ってきたの?」

「……サラ、帰たね」

「あーあ、フェイタンの事だから意地悪したんでしょ?サラが可哀想」

「…、シャルは持ち帰たないね?」

「うん、失敗したよー、ホテルのテレビで蜘蛛のニュースが流れてさ、ついうっかり口に出ししちゃった」

それがまた腹立つ言い方するからさ〜 つい、何も知らないくせに って怒っちゃった、と笑うシャルナーク

「…もたいないね」



ガサッ


「……お前たち、」

「わ、団長?帰ってきたの?」

「…ホテルで蜘蛛のニュースが流れたんだ」

「うわ一緒じゃん!」

「…団長も もたいないね」



ちょっぴりドジな幻影旅団。




end
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