短編

□舌ピアス
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パドキア共和国のデントラ地区、ククルーマウンテンに存在する暗殺一家 ゾルディックの屋敷
その中にある長男イルミ=ゾルディックの部屋には部屋の主 イルミとその彼女サラがいた

二人は…ベッドの上にいた


「ほら、もっと舌出して」

「うぇぅぅ…」

「そんなんじゃダメだよ」

「う…ぅ、ぇ……待っ、」

「待てない、もう何分待ってやったと思ってるの」

「ぇう、…いる…み……っ」

「もうオレだって限界だよ、早く入れてしまいたい」

「っ、う…待、」

「入れるよ」


ブ スッ



「いっ……‼」

「痛い?あ、ほら いい感じだよ」


手鏡を手渡され、覗いてみると……

舌をペロリと出した自分
少し赤く腫れた舌にはキラリと光るモノ

そう、舌ピアスを開けたのである


「ぅえ〜〜…痛かったぁぁぁ…」

「でもダイエットの為なんでしょ?」

「うん…それにピアス可愛いし」


そう言ってサラは髪を耳にかける
露わになった耳にはキラキラとピアスがあちこちに輝いている

「耳朶はまだわかるけど、こんな骨のところとか顔に近いところとか耳の中に開ける意味がわからない」

「ヘリとトラガスとコンクね」

「知らないけどさ」

「でもなんだかんだ言って全部開けてくれるし、イルミ腕いいよね〜」

全然膿んだりしないし、場所も的確だし、とサラはイルミを褒める


「サラが開けたいって言うからそれ用に針用意してるし」

イルミはボソッと言ったが、鏡を見ながら上機嫌なサラには聞こえていない

「ところでイルミは開けないの?」

「え?何を?」

「ピアス。この流れで他に何があるのよ」

「痛いの嫌だしいいよ」

「私が開けてあげるよ!」

急に乗り気になったサラに若干引きながら、イルミは腕を掴む

「本当にいいよ、開けない」

掴んだ腕を引き、ベッドに倒す

「ちょ、イルミ なに、んぅッ…‼」

突然イルミは唇を重ねてきた
半分開いた唇から舌を割り入れられ、今しがたピアスを開けたばかりの舌を絡めとられる

キスが深くなるにつれ カチ、カチ、とピアスが歯に当たり 音が鳴る

「…口の中に金属がある、変な感じ」

「、慣れ、でしょ…」

「そ、……あ。」

「…なに」

「舐めて」

そう言うとイルミはサラの手を取り自らのシンボルへと導いた
張り詰めているそれはキスだけでムクムクと膨張したのかと思うと、キュンと愛しさが込み上げる


「でも…」

「シャワー浴びたばかりだから大丈夫、それに針はちゃんと消毒してるから簡単に膿んだりしないよ」

「、うん……」

現在絶賛デリケートな口内に、清潔とはかけ離れたモノを入れるのには気乗りしないが、心配なことを的確に指摘されたら反論のしようがない


ズボンに手をかけ、下ろすと窮屈そうに狭いパンツの中で一生懸命主張している
パンツも下ろしてやると、ブルンと効果音が付きそうな程、勢いよく飛び出した

普段あまり感情を表に出さないイルミだが、身体はちゃんと反応しているところを見ると彼も人間なんだと、再確認することができる


「、ん……」

恐る恐る咥えると、思いの外痛くはなく、一安心した

「サラ、口の中あったかい」

「んぅ、…ん、」

唾液をたくさん含んで、じゅぽじゅぽと音を立てて舐めていく
長いイルミのソレは口の中に収まりきれないから、根元の方は手で扱いて

「……ッ、は…」

目を閉じて呼吸を荒くするイルミを見ると、興奮が高まる
そしてもっともっと感じさせてあげたいと奉仕欲が出てくる

「んっ、んっ…んぐ、…っん」

部屋の中には乱れた呼吸と激しいフェラチオの音しかない
イルミは眉間に皺を寄せ、快楽に耐えているようだ

「ッ、…当たる…、ピアス……っは」

どうやらいつもと違う、金属の無機質で冷たい感触がまた堪らないらしい

程なくしてイルミは軽くサラ頭を抑えると、口の中に欲を出した


「イルミ……ヨカッた?」

「…うん、…意外と、ピアス、いいね」


満足そうな顔を浮かべるイルミに、少し物足りなさを感じる

「欲しい?」

「ッえ!?」


ーーどうやらお見通しだったみたいです。

そしてたくさん愛されました。


end
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