短編

□vulgar school !
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「お邪魔します」

「どうぞっ」

イルミに客人用のスリッパを出して、2階にある自分の部屋へと案内する

「狭いんだけど…ここ私の部屋、」

「へぇ、片付いてるね」

それもそのはず、半年付き合って初めてのイルミの訪来
昨日必死になって片付けたからだ
しかし表面だけ繕われた部屋は至る所に綻びがある


「あ、飲み物持ってくるね!何がいい?お茶でいい?」

「何でもいいよ」

「ちょっと待ってて〜」





「イルくんお待たせ、……って、……‼‼ 」

「サラ 顔が煩いよ、どうしたの…あ、この本が原因?えっと、"オトコを虜にする100のテクニック"…凄いなサラこんなこと勉強してたんだね」


イルミに見つかってしまったショックに顔は青ざめ 開いた口が塞がらない


「な、…な………」

何で勝手に本棚の中探っちゃうの、って言いたいのに 口からうまく言葉が出てこない

「ん?7?えっと…"彼に全てを委ねてみよう!彼の支配欲をくすぐって愛されよう ★"だって」

「……………やめ、て………」

「じゃあサラ、オレに全て委ねてみなよ」

「………ぇ?」



ブレザーとシャツを脱ぎ、カチャカチャとベルトを緩めたと思えばあっという間に全裸になるイルミ


「サラも脱がせてあげるね」

「え、え、ちょ、‼⁉」

「何を今更恥ずかしがってるの、何度も身体を重ねた仲でしょ」

「いやいやいや、それはそうだけど、さ、それ………」

「何?あぁ、コレ?サラのカバンの中から見つけたんだよね、使おう?」

「つつ、つかおう!?」


カバンの中を勝手に漁られたことよりも、見た目だけで媚薬だと判断できたことに衝撃を覚える


「ほら早く、」

「!わっ、…!」

腕を引かれてベッドに倒され、あっという間に制服を剥がされてしまった

するとイルミは小瓶の蓋を開けサラの唇 目がけて思いっきり突っ込んだ

「ンブッ…ッ‼‼」

イルミに体温が移った生暖かい液体が口内に広がる

「…ん、ンッ」

「飲んだ?どう?」

「ん…甘い、すごく…」

「どのくらいで効くかな」

まぁいっか、とイルミはサラのピンと立った乳首に吸い付く
少し舐めただけでピクリと身体は跳ねる
舌を使って小刻みに舐めたり吸ったり、また優しく甘噛みしてやれば、ユラユラと腰が動く

「んあっ、イルく…ッんん、ハァア…!」

「やっぱりいつもより感度いいね、効き目早いな」


イルミは一糸纏わぬ姿になったサラの秘部へ指を添える
予想よりも遥かに濡れていたソコは今か今かと快楽を心待ちにしているようだ
キュッと締まった入り口をこじ開け トロトロの蜜壺に指を入れてやれば、膣内は温かく それでいて奥へ奥へと誘う


「あぁぁ、いる、くん、なんかァ…ッ変なのぉ…っ!」

「媚薬は脳内の理性を壊して蝕むからね、変な感覚なのは正解」


冷静に分析をし始めるイルミを前に呂律も回らなくなり始めたサラ

「ああ‼ らめぇええっ‼‼」

「少し動かしただけだよ、そんなにイイ?」

「あぁぁ‼ イクゥゥ‼ ッン‼‼」

少し擦られたと思えば一気に身体が熱くなり、目の前がチカチカする程の絶頂を味わった
指だけでここまでの快楽をもたらすのならば、イルミ自身を挿れたら壊れてしまうのでは…と止まりかけている思考回路で必死に考える


「…、こんな乱れたサラ見てたら、我慢できない」

素早くゴムを装着し、腰を落としてサラの秘部へイルミ自身をあてがう
ぬるぬるとした入り口で先端を擦り付ければ、もう本当に限界である

一気に奥まで貫いた

「ヒァァアアッ‼‼‼⁈…ッ!」

「わ、凄……もげそう…」

達したばかりの身体にいきなりの挿入はかなり堪えた
ビクビクと大きく身体を震わせ、二度目の絶頂を味わった

「こんな、締め付けたら…もたない、よ」

「そ、んなっ、こと…言われても、アァアッ‼」

イルミは打開策として舐めた指でクリトリスを剥き扱く
強すぎる快楽にいよいよ意識を手放しそうなるサラ
ギュッと膣内を締め付けてイルミから与えられる快感に耐えていると、三度目の絶頂が訪れる


「ァアア、も、ダメェ………ッ」

目の前がチカチカとして、頭がぼーっとして何も考えられなくなって
ふわふわと宙を浮いている感覚に襲われた

「サラ?あれ、サラ」


そしてサラは意識を手放してしまった


ーー



「………ん、」

「起きた?」

「え………と、イルくん、」

「余程 気持ちよかったんだね」

「そ、そうだったかな……」

見ればお互いキチンと制服を着ている
意識のないサラに着せてくれたことに対して、羞恥と感謝が込み上げる


「イルくん、その、制服ありが」

「オレ初めてだなー不完全燃焼」

「…………え、」

「だってサラぎゅうぎゅうに締め付けておいてトぶんだもん、抜くの大変だったよ」

「、そっか、ごめん………」

「今度はオレ飲もうかな、媚薬」

「…えっ!?や、止めた方がいいよ、!」


イルミが媚薬など飲んだら歯止めが効かなくなりそうだ
ただでさえ性欲の強いイルミだ
媚薬の力を借りたらいつまでも挿入してるに違いない……


「そ?そこまで言うなら止めとこうかな」


ホッと一安心したのも つかの間

「なぁんてね」

イルミの手にはサラが持っていたものと全く同じ小瓶
流通経路はきっとクロロだろうが、それを持っていることに驚きを隠せないでいると

キュキュ、と蓋を開いて一気に飲み干してしまった


「うわ、凄い甘いね」

「な、な、なんで、それ、」

「うん、クロロから」

「…………………」

「…………………」

「………イルくん…?」


突然ぎゅっと抱きしめてきた

イルミの顔がみるみる赤くなっていく
目がほんの若干とろんとして、呼吸も乱れてきたようだ
見なくてもわかるソコはギチギチに熱り立ってるに違いない…

「サラ、オレ、ダメだ…サラのナカ…入りたい…」


あぁ、甘えたイルミ
これはこれで凄く可愛いかも…


end
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