みさ
□ご主人様と僕
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僕は、とっても偉いご主人様に奴隷として買われた、らしい。らしいって言うのは僕にお屋敷に来るまでの思い出がないから。
ご主人様はとっても偉い人、らしい。これはご主人様から直接聞いたこと。
ご主人様の奴隷になった僕の仕事は、
朝ご主人様を起こすこと。
ご主人様にお食事を運ぶこと。
ご主人様のお話の相手をすること。
いつもご主人様の側について、ご主人様をお守りすること。
とっても簡単だ。それこそ、僕じゃなくてもできるくらい。でも、ご主人様は僕じゃないと嫌だって言ってくれるんだ。そう言って優しく頭を撫でてくれるご主人様が、僕はとっても好きなんだ。