ツイステ 夢小説
□第1章 真紅の暴君編 一
1ページ/5ページ
皆さん、こんにちは。
あ、寝静まった時間なのでこんばんはですね。
さてさて、グリム&ユウさんの入学許可が出たその夜。
アイリンさんは不思議な夢を見た。
「……――!―――……」
(何か…聞こえる…)
「ごめんなさい、お母様…ごめんなさい…」
小さな少年が泣きながら謝る姿。
(どうして謝るの?)
「ルールを守らなくて…ごめんなさい」
(え?)
ルール…?
ルールって…
『なんのこと……?』
不思議な夢から抜け出し、目を覚ますと、そこは自分の部屋。
隣にはユウさんもグリムがいて、二人とも安心して寝っています。
『……ルールを守らなくてって…どういうこと?』
夢の中の少年の言葉に謎が残ったまま目が覚めてしまったアイリンさん。
窓を見てみると、まだ夜中みたい。もうひと眠りした方がいいですね…
ドンドンッ
『え?』
ドンドンッ
オンボロ寮に鳴り響く大きなノック音。
誰か来たみたいです。
「むにゃ……オイ、ユウ。こんな夜中に誰か来たみたいだゾ」
「ん〜……グリム出て…」
ドンドンッと鳴りやまないノックに不思議に思う2人と1匹。
「なんだあ?お化けのヤツらか?諦めわりーんだゾ」
「ったく、うるさいな…」
『もしものことがあったらいけないわ。みんなで行ってみましょう…』
正直、こんな真夜中のお客さんなんて不思議で相手にしたくないけど、このままノックされ続けた中で眠れるとは到底思わない。
皆で下に降り、玄関へ向かう。
「……こんな時間に誰…?』
ドンドンッ
『はーい、どちらさまですか?』
扉を開ける前にアイリンさんが問うと、思っていなかった人物だった。
「………オレ。エース。ちょっと中に入れてよ」
「エース?こんな時間にどーした……」
扉を開けた先にいたのは、間違いなく、エースくん。
………でも…
「げげっ!その首輪は!!」
「も〜、絶対ハーツラビュルには戻んねえ。今日からオレ、ここの寮生になる!」
………海●王にオレはなる?違う違う、今なんて言いました?
・・
ここの寮生になる?
「にゃに〜〜!?」
家出少年に俺はなる!の間違いだったのでしょうか…?