ツイステ 夢小説

□第1章 真紅の暴君編 一
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そして、時は数時間過ぎ、ついにお昼休み。





「やっとお昼休みなんだゾ〜〜!!
ふわぁ〜!今日も美味そうなものがいっぱいなんだゾ〜!」


「ビュッフェ方式なんてお洒落だよね」



『グリムはイカやネギを食べても大丈夫かしら…』




昼食の時間になり、食堂前で合流したアイリンさんたち。
グリムもすっかりご機嫌になり、料理に目を輝かせる。

ビュッフェ式なんて本当に豪華ですね

勿論、彼女たちはエースくんとデュースくんたちの要望も応えましたよ。





「ふわふわオムレツ!鶏肉のグリルにベーコンエッグタルト!!!」



「だーっ、声がでかい!休み時間だけ元気になりすぎだろコイツは……」



「アイリン!オレ様、鶏肉のグリルがいい!最後の一個なんだゾ!
あとオムレツも!ジャムパンも!いっぱい取って欲しいんだゾ!」



「ちょっと落ち着きなさい」







ちょろりとするグリム。
こんなに人が多いなかでそんなに動きまわったら…





ドンッ



「あだっ!?」




いやな予感が的中してしまった。








「あ〜〜〜っ!?オイテメェ!お前がぶつかってきたせいでパスタの温玉が崩れちまったじゃねえか!」



「おいおいおい〜ぷりぷりの温玉を崩すのはカルボナーラ一番のお楽しみだぜ?
どう落とし前つけてくれんだよ!」




よくいる不良さん
よりによってこういう人にぶつかってしまうなんて…
本当に大変ですね






「…あの小動物。ホント面倒ごとを運んでくるな…キーホルダーにして動けなくしてやろうか…」



『可愛らしいけど、とても大きなキーホルダーになるね』




………そう言う問題じゃないですよ



「慰謝料としてお前の取った鶏肉のグリルくらい譲ってもらわないと、釣り合いがとれねぇなぁ」




「ふな゛っ!?い、嫌なんだゾ!この肉はオレ様のだ!」



「あ?新入生のくせに先輩に対する態度がなってないんじゃねえの?ちょっと裏来いよ!」




「せ、先輩。校則で魔法での私闘は禁ずると……」



「私闘〜?これは先輩から後輩への教育的指導ってやつだよ!」



「歯ぁくいしばれ!」










数分後。




「お、思ったよりやるじゃねぇか……」




「パスタが伸びちゃうから今日のところは見逃してやるっ!」








まあ、結果から言いますと、エースくんたちが先輩方を見事に圧勝しました。

言い訳もパスタって…あの先輩たちは随分パスタにこだわるのですね……


それにしても…







「へん!!口ほどにもねーヤツらなんだゾ!!おとといきやがれってんだ!」




『揉め事はご法度って言われたばっかりなのに…』



「先が思いやられる……」







登校初日からこんなんじゃ、この先無事で居られるかが心配になってきました…


エースくんたちもお腹空いていることだし、早く頂きましょう。




「優秀な魔法士を輩出する名門校にあんなテンプレな不良がいるとは……」


『異世界にいても不良さんはいるのね』


「ああ…胃が痛くなってきた」



『まあ、大丈夫?保健室で胃薬があるといいけど…』



「うん、ありがとう。今は大丈夫だよ」













学食の食事はどれも絶品。グリムもどこかの食レポみたいに美味しいことを十分に述べてくれている。
いずれ食レポーターになりそうですね。


はぐはぐと勢いよく食べるグリルがふとエースくんたちを見上げた。





「ところでオマエたちの寮は今朝見たけど、他の寮ってどんなのなんだゾ?」













「学園のメインストリートにグレート・セブンの石像が立ってたじゃん?
あの7人に倣って、この学園には7つの寮があるんだよ」











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