ツイステ 夢小説

□第1章 真紅の暴君編 三
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ポチャンッ…







またこの音…





何かが落ちるこの音と共に吸い込まれるように世界が広がった。
でも…以前の夢とは違う…









「私のバラをよくも汚したね。さあ覚悟をおし!」






バラの木を持って“私”はか弱い少女を見下ろしていた






「女王様どうぞお助けを 悪いのはあいつで――」



「私のせいじゃない エースのせいです!」






“わたし”の前にトランプさんたちが自分たちではないとそれぞれ擦り付けが始まった。






「もうおやめ!3人の首をはねよ!」



待って…
思ってもいないことを“私”は口に出していた。



「「ワ〜〜〜〜ッ!!ヒューヒュー!!」」




赤いトランプさんに両手を掴まれ、3人は連れていかれてしまった。




お願い。待って…










お願い。






お願い…









そして、また夢が終わってしまった。









『……――ッ?』






ゆっくり体を起こすと、まだ朝日が昇っていない時間。
今日は『なんでもない日』のパーティ当日。


タルトもいっぱい用意したから、念のため朝食は軽いものにしよう、と寝巻から着替えて、最後に手袋をはめる。




紅茶の準備をしながら、夢のことを思い出す。





どうして…どうして、あんなことを言ったのでしょう?と。






「おはよう、アイリン」




真っ先に降りてきたのはデュースくん。






『まあ、おはようございます』


「手伝うよ。これ持って行っていいか?」


『はい、お願いしますね』






ドンドンッ






『?』


「ん?誰か来たみたいだな」







デュースくんが代わりに出てくれると玄関へ向かった。
戻ってきた彼の後ろに見えたのは明るい茶髪。





「おっはよー!昨日のお泊り会は楽しかった?枕投げとかトランプとかして青春しちゃった?」





ケイトさんです。
朝から明るいテンションに2階から降りてきたエースくんたちも適当に会話を交わす。




「ふぁ〜……ケイト先輩おはよーございまーす。しましたよ、トランプ」






そう、トランプはしたが、グリムが色々なルールがわからず、結局ババ抜きを行った。
まあ、グリムはババを引いても顔に出やすいため、連敗だったみたいですけど。







「それじゃあ早速、昨日作ったタルトを持ってリドルくんに謝りにいこっか。

っつか昨日のトラブルで今人手が足りてないから急いで来て欲しいんだよね」



「ヒトデ?」



「トラブル?」



「ううん、こっちの話。じゃあ『なんでもない日』のパーティに向けて、れっつらごー!」



「行ってくるんだゾー!」


『行ってらっしゃい』



ケイトさんの言葉は気になるが、遅刻するといけない。
とりあえずハーツラビュル寮へ向かうことにしたユウさんたちを見送る。



トラブルって何かあったのでしょうか…?
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