ツイステ 夢小説
□第2章 荒野の反逆者 一
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はい、皆さんこんにちは。
いつものオンボロ寮です。
みなさん、ぐっすり眠っていますね。
……と思いきや、グリムの寝言で目が覚めたユウさん。
随分大きな寝言ですね。一体なんの夢を見ているのやら…
「暴君リドルをこらしめてやったゾ〜」
なるほど、先日の戦いが夢に出てきたのです
「ふがっ!?あれ?オンボロ寮?
なんだぁ〜夢かぁ……リドルなんかメじゃない最強魔法士になれたと思ったのに。ガッカリ」
先日は大変でしたからね。
「じゃあ修行あるのみだね」
『二人ともおはようございます。朝食の準備はできているよ』
「よしっ!じゃあ気を取り直して……今日も大魔法士になるために学園へいこう!なんだゾ〜」
切り替えの早くて助かります。
さて、それではいつもの学園生活の始まり始まり。
あーっという間に、お昼休み。
『〜♪』
いつものメンバ……あら、アイリンさん一人ですね。
ここは植物園。
初めてここに来たときから気に入り、管理人さんにお願いして、花の世話を許してもらったそうで…
花の水やりや雑草取り。
マンドラゴラの土の入れ替え…
時には魔法薬学担当のクルーウェル先生の手伝いもする。
……一種の雑用ですね。
『ふふ。もうすぐ咲きそう』
まあ、本人は楽しそうなのでいいでしょう。
ステンレス製の如雨露から降る小さな雨。
光によって耀く雫と花びらの色の組み合わせがまた美しい。
それを見つめながら、アイリンさんはつかの間の世話に楽しんだ。
『♪〜♪〜――…』
植物園に響き渡る歌声。まるで澄んだ水のように広がり、潤す。
その光景を物陰から見る人影があったことにアイリンさんが気づくことはなかった。