薄桜鬼 夢小説
□一話 夢
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今日もいい天気…
気持ちがいい…
晴れた空に、ふわふわ綿菓子のような雲…
『……綿菓子…食べたい…』
ふわふわ…ふわふわ…
あの雲はチョココロネみたい…
あっちはクロワッサン…
あ、早く行かないとおやつの食パンが買えない。
ドンッ
『ッ……』
「おっと」
学校近くの四つ角をまっすぐ進もうとした時、違う方向から来た誰かとぶつかった。
顔を上げたらぶつかったのは男子生徒だった。
茶髪に、緑色の瞳、だらしなく着崩した制服。
背、おっきいな…
『…すみません。』
「ううん、こっちも余所見していたからごめんね。怪我はない?」
にこりとその人は笑った。
あ、食パン。
『大丈夫…です…失礼します』
きょとんとするその人にぺこり。
そのまま小走りで学校近くのパン屋さんへ向かった。
「おばさん、食パンください」
「はいはい。何切ほしい?」
「ううん、二本下さい」
「はいよ…………え?」