薄桜鬼 夢小説

□二話 夢
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朝起きて






ご飯食べて






学校行って







ご飯食べて








千夜と帰って






ご飯食べて






寝る










そんな毎日。

何も起きない平和な日々。





でも、あの雨の日。






小さな出会いとともに、歯車が動き出す音がした。





何も変化のなかった日々が少しずつ変わっていくことが







ちょっとだけ怖く感じた。























今日は雨。


朝はほんの少ししか降っていなかった雨が放課後には激しくなった。








「ごめんなさい、美桜。急に生徒会のお仕事が入ってしまって…
一緒に帰れなくなってしまいました」




『大丈夫…。お仕事、頑張って』









一緒に帰る予定だった千夜とバイバイして、一人、雨の帰り道を歩く。












『あめあめ、ふれふれ、かあさんが』












晴れは好き。
ぽかぽか暖かいの好き。



雨も好き。
悲しいこともあるけど、いいこともある。

カタツムリも出てくる。カエルさんも出てくる。

いっぱい出会いがある。







『じゃのめで おむかえ うれしいな』













白い傘をくるくるくるくる…





今日はお手伝いもバイトもない。

晩御飯、何にしよう。











に〜…









『?』








に〜…










……ねこ…。










公園の近くに段ボールの中に入ってた。



茶色のふわふわ。





雨に濡れて、寒そう。







ちょっと待ってて。











「いらっしゃいませー」






温かい飲み物、ハンカチ、ミルク…







「ありがとうございましたー」










早くあの子のところに…









〜…









枝、危ない。

ケガしないように…





に〜…






温かい?よかった。


お腹すいたね。









帰ろう、一緒に。










また、新しい出会いあった。











ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン









やっぱり雨も好き。



















(に〜)



(美味しい?)



(に〜)



(ん…美味しいね)
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