薄桜鬼 夢小説

□二話 夢
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次の日。
いつものように千夜が迎えに来た。






『おはよう、千夜』



「おはようございます、美桜。さ、参りましょう」





生徒会のお仕事がない日は、千夜と一緒に学校に行く。

今日もいいお天気。


でも、千夜ちょっと元気ない。






『千夜、元気ない』


「え?いえ、そんなことありませんわ」



『何か考え事?』


「………。」






ちょっと、下を向いて千夜は止まった。





『?』



「…美桜、沖田君とはお知り合い?」



『沖田?誰?』







男の子?
うちの学校には女の子しかいないのに…






「昨日、あなたにリボンを渡した方ですわ」


『昨日…』










「君のでしょ?」







あ、あの背が大きい人かな?










『ううん。知り合いじゃない…と思う。昨日が初めて』



「そう…ですか」


『?どうしたの?』



「…いいえ、何でも。でも、沖田君には気を付けてくださいね」


『?悪い人なの?』


「一概に悪いというわけではありませんが…」


『……分かった』






理由は分からないけど、千夜が言うなら気を付けよう。
千夜に心配させたくない。







「美桜…」


『おやつ買おう?』


「…そうですわね」





いいお天気。雲もふわふわと気持ちよさそう。


今日もいい日だといいな。










(食パンください)



(はいよ、いくつ欲しいんだい?)




(2本)



(はいよ……え、デジャヴ?)
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