HQ×黒子夢小説
□第4試合 おにぎりちゃんとフクロウたち 出会う
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〜赤葦SIDE〜
体育館に響くボールが弾む音
部員の掛け声
人の熱気
「よし!休憩!!」
響き渡る監督の声に部員の声も後を追う。
「どうだ?マネージャー見つかりそうか?」
「いえ…一年生でいろいろあたってはみましたが、やっぱりほとんどの人はすでに他に入部しているようで…」
「なかなか見つからないものだね〜」
「そうか…」
部長と雀田さんともう一人のマネージャー白福さんの会話を聞きながらドリンクを飲む。
「木兎が言ってたおにぎりちゃんもダメだったか?」
「その“おにぎりちゃん”が誰なのかも分からないままなので…」
まあ、今のところ“おにぎりちゃん”について分かっていることが、「女子」と「メガネ」のみだからな…そりゃあ見つからないはず。
むしろ見つかった方が奇跡に近い―――…
「あああああ!!!!いたあああああ!」
「「「「え?」」」」
急に走り出す木兎さん。
一体誰がいたって言うんだ…
「おにぎりちゃん、みっけ!!!」
「「「「え」」」」
なんてタイムリー…。