HQ×黒子夢小説

□第8試合 おにぎりちゃんとGW合宿 2日目
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翌朝。





「瑠璃咲さん、起こそうか」



「そうだね〜瑠璃咲ちゃん〜」






夢と現実の境目でふわふわとしている中、先輩たちの声が入ってきた。
起きなきゃいけないのに、瞼がお互いを離してくれない。

起きないと…




「見て、布団の中に潜ってる!かわいい」


「ほらほら、さっさと剥いちゃいな」


「起きて起きて〜…って、あ…」


「どしたの?」


「寝顔、見えると思ってたのにな…」


「あらら…アイマスク…」


『……おはようございます…』





昨夜は思ったより良く眠れた。















朝の支度を終え、朝食の準備をしている時、次々と部員たちが食堂に集まってきた。


寝起きでまだ瞼が半分しか開いていない部員も多い。





「おお!おにぎりちゃん!」



『瑠璃咲です。おはようございます、木兎先輩』







その中で一番元気なのが、やはり木兎先輩だった。眩しい…。






「俺、ご飯大盛!おかずも」


『分かりました』


「あ、俺中盛で」


「はいはい、次の人はこっちに並んで!」







どんどん注文してくるご飯の量に雀田さんが助太刀。





「あ!あかーし!!」



「おはようございます、木兎さん」



「おう!今日もトス上げてくれ!!」



「朝っぱらから後輩に絡んでんじゃねーよ、木兎!ほら、行くぞ」



「ちょ、ちょっと引っ張るな!あかーし、また後でなーー!」







目の前で繰り広げられた光景につい感心する。
木兎さんの扱いに慣れている先輩たちは勿論、戸惑うことなく冷静な態度をとる赤葦君に。





『おはよう、赤葦君』


「…おはよう。」









大盛と注文されたご飯を盛りながら、部員たちが朝食を食べている間にでも、と体育館でボール出し等の準備へ向かった。
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