HQ×黒子夢小説

□第7試合 おにぎりちゃんとGW合宿 1日目
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赤葦SIDE



ついに来たGW合宿当日。

高校に入って初めての部活合宿。
先輩たちの話や噂によると、いつもの練習の2倍…いや、3倍くらいキツイらしい。


ああ…その上で木兎さんから居残り練習に付き合わされるんだろうな。
まあ、いっか…








「そういや赤葦、あの子はどうなった?おにぎりちゃん…」



「…瑠璃咲さんです」



「そうそう、瑠璃咲ちゃん。俺たちの練習試合、観に来てくれたの?」


「さあ…実は、まだ返事をもらっていなくて…」




そう、練習試合に誘ったあの日から、瑠璃咲さんと話せていない。
決して、瑠璃咲さんが俺を避けているとかではなく、ただ、なかなか二人で話すことが出来ないでいる。



もともと俺も彼女も自分から話しかけるようなタイプではないから、流れっていうか自然と話せるような雰囲気にならないとお互いゆっくり話せないのだ。


そのうえ、彼女のそばには必ずと言っていいほど、彼女の幼馴染、九条さんが隣にいる。

九条さんは、俺たちを何故か警戒しているみたいだから、俺が近づくだけでも威嚇するような顔をする。







「けど、やっぱあれかな…部活の時間でも来てくれないってことは、ダメだったってことだよな…」



「鷲尾も真面目でいい感じだって言ってたから、俺は悪くないって思う」



「ああ。まあ、あの眼鏡には最初びっくりしたけど…」





木葉さん達には悪くない評判。なんでも委員会が同じになった鷲尾さんから聞いた話みたいだ。


俺もバレー部の勧誘してから、意識的に彼女を観察する時間が増えた。
実際瑠璃咲さんは真面目だし、クラスの仕事もきちんとこなす。

マネージャーになって、困ることはないだろう。





(ま、本人が嫌がるなら仕方ないか…)







引き込む自信、あったけどな…
やっぱり、木兎さんのしつこい勧誘がダメだったか。早く止めておけばよかった。






「休憩終了!練習再開するぞ!」






一人、反省と半分木兎さんへの恨みを内心で呟くと、主将の声が体育館中に響いた。



さて、やるか。死にそうなほどキツイけど







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