未来へ
□第七話
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しゅごキャラの力を120%引きだせる…それが、キャラなり。
「わ、わっ…」
「あれが、キャラなり!」
突然起こったあむのキャラなりに空海もあいも、そしてあむ本人も驚きが隠せなかった。
〜第七話 変わらない空〜
「なにこのカッコ!はずかしーっあたしのキャラじゃないーっ」
〈あむちゃん!〉
「…へ?ラン!!あんたのせいだな!どこっ!?」
〈そんなコトよりはやく…×たまつかまえちゃお!〉
「きゃーっ!」
大きくジャンプしたあむは、あっという間に高い空へ飛んでいた。
まるで、羽根が生えているかのような身軽さ。
「すっげ…もうあんなところに…」
〈空海!オレたちも追いかけよう!〉
「うっし!」
『…私たちも追おう』
〈〈〈〈〈ラジャー!(ですわ)〉〉〉〉〉
ダイチと空海、チェーニャとあいは、それぞれキャラチェンジをして、×たまを追うあむに加勢する。
「にしてもさすがだな、ジョーカー!キャラなりなんて芸当はガーディアンのだれにもできないぜ。
・・・
やっぱりデキるヤツだな!」
「………。」
『…?あむさん…?』
「あ…あたしは…そんな…」
〈あむちゃん…?〉
表情を曇らせたあむ。
途端に、ハンプティ・ロックは耀きを失い、キャラなりが解けると同時にあむは倒れてしまった。
「日奈森!?」
『…―あむさん!!』
「なんだ!?キャラなりが解けて…おい、日奈森、だいじょうぶか!?」
「う…ん…×たま…が…」
「日奈森っ…!!」
『相馬さん、あむさんをお願いします。×たまは私が…』
「分かった!」
気を失ったあむを空海に任せて、あいは×たまを追った。
〈あむさん…大丈夫かな…?〉
〈どうしてキャラなりが解けたちゃったの?〉
〈………。〉
〈それは、わかりませんが、今は×たまを追うことに集中しましょう、あい〉
『…分かってる』
あむのことは心配だが、今はとにかく×たまだ。
ふ化する前に何とかしないと…とあいは集中することにした。
しかし…
ゴオォッ
『!!』
〈あいちゃん!〉
突然襲ってきた黒い風にあたったあいは、空中から地面へ落ちてしまった。
〈あいちゃん!〉
〈大丈夫!?〉
『うん…大丈夫。でも…』
幸い、チェーニャとキャラチェンジしていたから、うまく着地することができた。
だが、謎の風のせいで追っていた×たまを見失ってしまった。