未来へ

□第十三話
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次の週の放課後…。


あいとあむを含むガーディアンは二階堂のことで会議をひらいた。

彼がイースター社員であることが発覚したその夜に一同へ連絡をして、唯世と空海で二階堂のことを調べてもらったのだ。














〜第十三話 意外な助っ人登場(?)〜














「二階堂先生のことを調べてみた」


「履歴書の情報のほとんどがウソだったらしい」


「イースターの社員だった彼が先生になりすましてたのね…
ちょっとドジだけどいい先生だと思ってたのに…だまされてたの…?」


「二階堂先生、きょうも休みだし、もう学校にはこないだろうね――」


「………。」


「ん?あむちんどしたの」


「あたし…自信ないよ。キャラチェンジもキャラなりもできなくて…
あの子たちとりもどせなかったらどーしよう…いまごろ、ひどいことされてるかも…」


『あむさん…』






そう思うのも無理はない。
突然のことで一番不安になっているのはあむだ。

徐々に暗い表情をするあむに声を掛けようとするあい。



「あほっ」


「たっ」




しかしその前に彼女の頭に最年長の拳が軽くふりかかる。






「わすれたか?あらゆるお悩みから生徒を守る――
それがオレたち聖夜学園小ガーディアン!!」


「仲間のピンチはわたしたちのピンチよ!」


「ぼくたちがついてるよ、日奈森さん。
いっしょにしゅごたまをとりもどそう!!」


「うん…!!」





一同の言葉にあむの表情が変わった。
さっそく二階堂の居場所をさがすためにロイヤルガーデンを出るガーディアン。

その背中を見ていたあいにローザがこっそり言った。






〈あい、自分の役目忘れていないでしょうね?〉



『……わかってる』





(深入りをしてはいけない…すべて、ゆるされる範囲まで…)






自分に暗示するかのように胸の中で呟き、あいは名を呼ばれた方へ走った。
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