未来へ

□第十五話
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キャラなりが解けて、動けるようになったあいは、あむのいる町はずれの廃屋を目指して走り出した。










〜第十五話 誕生!キャラなり アミュレットクローバー!!〜











『はぁ…ハァ…ここだよね?』



〈うん!中からランたちの気配を感じる!〉





正直戻ってこれるか不安だったが、なんとかあむのいる廃屋へ辿りついた。
(ここまで何度迷子になりかけただろうか)


チェーニャとキャラチェンジして門を飛び越え、玄関の扉を開いた。





「!!あい!!」




開いてすぐ見えたのは、ミキとキャラなりしたあむと大量のロボットたち。




「あい!!どうしてここが…」


『様子がおかしかったので、ついてきました。それより、随分な歓迎ですね…』


「ホントにね…」


〈まったく、れいぎのなっていないですわ!〉


〈レディのたしなみ、教えてあげる!〉





リズとキャラチェンジしたあいはすぐにレイピアを握り、大量のロボットへかかった。

あむもミキとの技でロボットたちの視界を遮り、階段へ登ろうとする。
が、すぐに背後からのロボットたちが襲ってくるから、即座にあいの攻撃が入る。





「何体いるんだよ、も――っ」


『キリがないですね…』


「って思ったらギャ――!!こっちにもたくさーん!?」





いつの間にか前からロボット群が押し寄せてきた。
しかし、そのロボットはあむに襲い掛かる前にサッカーボールではじき飛ばされた。





「えっ…みんな…!」


「ぬけがけは感心しねーな、日奈森姉妹!」


「いったはずよ、仲間のピンチはわたしたちのピンチ!」





振り返るとそこには、ガーディアンの4人。





「ど、どーしてここが!?」


「それがね、黒ネコさんがとつぜんあらわれて…」





「町外れの廃屋でおもしろいモンが見れるぜ。イースターとあむの“どっち料理ショー”」






「(イクトが…?)」



あいはなでしこの話を聞いて、一人そっと胸をなでおろした。




『(……行ってくれたんだ…)』




直接な手助けはできなくとも、あむのことをガーディアンに知らせただけでも十分だ。
人知れずあいは小さく口角を上げた。






「ドロボウネコめ。なにをたくらんでいるのか…」


「いーじゃん!あむちーもあいちんも見つかったし――
それじゃ、みんな準備OK?いっくよ――…」





キャラチェーンジ!!




それぞれキャラチェンジをしてロボットを倒してあむへの道を作る。




『リズ、私たちもキャラなりを…』


〈え!?で、でも…〉




さっきキャラなりしたばかりであいはへとへとのはずだ。
1日に何度もキャラなりをしたことがないため、リズたちはあいの身体を心配した。

でも、あいも揺るがない。





『大丈夫。この先のことを考えれば、そんなことでへばってられない』


〈……わかった!〉






わたしのココロ アンロック(解錠)!!





『〈キャラなり アリス・シークレット!〉』






初めて見るあいのキャラなりに唯世たちは驚きが隠せなかった。





「うそっ!?あいちんのキャラなり!?」


「おまえ、キャラなり出来たのか!?」


『つい最近…でも、時間がないので急いで片付けましょう…』


「時間?」





唯世の問いに説明は後で、とレイピアを握る。







『レディの強さ、教えてあげる!
ワンダフル・ワルツ!!』






レイピアはロボットの結合部を突き、手足を切り離す。






「すっご――い!」


「あいさん!キミは日奈森さんのところへ!」


『はい!』





自由に動けなくなったロボットを避け、階段を駆け上がった。
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