HQ×黒子夢小説

□第6試合 おにぎりちゃんとフクロウたち 練習試合
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土曜日…
「練習試合がある」と赤葦君が言っていた日。
時間を見ると、すっかりお昼ご飯の時間30分前。
簡単な服に着替えリビングに下りると、誰もいなかった。



今日お母さんもお父さんも仕事休みって言ってなかったっけ?



疑問を持ちながら周りを見渡していると、食卓には一枚のメモ紙。そこには、





「今日は久しぶりに務(つとむ)さんとデートに行ってきます♡一応夜に帰って来る予定だけど、明日になったらごめんね♡」





と書かれていた。
両親は未だに新婚夫婦みたいで仲が良い。
千鶴の家も隣だし、もう1人で留守番が大丈夫になったため、こうして夫婦で出かけることが多くなってきた。


今日の晩御飯…何にしよう。
千鶴誘ったら来るかな…?





お昼ごはんは作って行ってくれたようで、冷蔵庫にあるラップがかかっていたサンドイッチを食べる。





赤葦君が言っていた練習試合はお昼から。
男子バレー部も人気あると千鶴は言っていた。強豪校だし、視察に来る人もいるだろう。
わざわざ私が行かなくても応援する人は大勢いる。


どうせ見に行ったって、みんな同じようなチーム。



今までと何も変わらない。
赤葦君って意外と無謀な約束をするんだ…

















「そう思わせないってわかっているから」








『………。』
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