Bullet of the promise
□第二話
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コナンSIDE
バスジャックの事件から数日後、俺は博士の家にいた。
「何!?友梨奈君に会ったじゃと!?
しかも、あのときのバスジャック事件のときに!?」
「あぁ。バスの中にいたみたいだ。
ほら、一番後ろの席に帽子を深く被った女性がいただろ?
あれ、友梨奈姉だったみたい。まぁ、俺も驚いたけど…」
「しかし、友梨奈君は高校卒業のときにアメリカに行ったはずなのに、どうしてまた日本に。しかも米花町に…」
「さぁ、分からねぇが…
友梨奈姉のことだ。気まぐれで帰ってきたっていうこともあるんじゃねーのか?俺と蘭の中学の卒業式も急に帰ってきていたし…。
けど…」
俺の頭の中には、数日前のバスジャックで彼女と会ったときのことを思い出した。
〜回想〜
『ホント、無茶苦茶なことをするね』
「あ、さっきのお姉さん。さっきはありがとう。助けてくれて」
『ううん、弟である貴方を助けるのは当たり前でしょ?』
「…え?弟?」
『え〜、気づいてないの?
ふふっ…“お姉ちゃん”を忘れるなんて、酷いな…』
彼女は唖然とする俺と目が合うようにしゃがみ、ゆっくりと被っていた帽子を取った。
『元気そうでよかった。
新一』
「!!!???
(友梨奈姉!!!????)
し、新一って誰?ぼ、僕の名前は江戸川コナンだよ?」
『(クスッ)そう?じゃあ、今はそういうことにしてあげる。
また近いうちに会えるから、そのときまでね・・・』
Good-by. Little excellent detective<またね、小さな名探偵さん>
その一言を言って彼女は去っていった。
〜回想終了〜
「……なぁ、博士…俺…友梨奈姉にばれてるかもしれねぇ…」
「な、なんじゃとー!?ホントかい!?新一!!」
「確証はねぇけど…友梨奈姉、ああ見えて昔から変に俺より鋭いところあるし…
可能性あるかも…」
ピンポーンッ…
俺がため息混じりに博士に話していると、突然インターホンの音が家中に響き博士は「ほいほい」と言いながら玄関のほうに行く。
俺はソファーに座り友梨奈姉のことを考えていたら、博士が急いで俺のほうに戻ってきた。
「新一!!今すぐに隠れるのじゃ!噂をすれば…!!」
「!!?ま、まさか…」
博士の言葉とさっき噂をした人物といえば、予想はつく。
俺は急いでソファーの後ろのほうに隠れ、息を潜めた。
『久しぶり〜博士の家!何年ぶりだろう!!』
俺の予想通り、来たのは、友梨奈姉だった。
コナンSIDE終