Bullet of the promise

□第十話
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蘭SIDE









友梨奈さんとの電話後、急いで家を出て待ち合わせのカフェに行ったら、すでに彼女は到着していた。




友梨奈さんは昔から美人さんだったため、カフェテラスでカップを持つその姿はとても素敵で近くの通行人は一度横を通り過ぎたと思ったら振り返り、彼女を二度見していた。



同じくカフェテラスでお茶を楽しんでいたほかのお客さんも、男女問わず友梨奈さんをずっと見ぼれていた。





いつの間にか呆けていた私もハッと我に返り、何時までも待たせるわけもいかず、小走りで彼女のもとへ行った。





「友梨奈さん!

すみません、私からお誘いしたのに待たせてしまって!」



『いいのいいの、気にしないで。
こっちもごめんね。メールに気付かなくて・・・』



「いえ!私のほうこそお仕事が忙しいのに、会っていただいて…

大丈夫でしたか?」



『大丈夫。電話でも言ったけど、今日は一日空いているの。

コナン君を送った日以来だったからね。


ホント、蘭は昔から我慢する子なんだから・・・
たまにはお姉さん我が侭言ってもいいの』



「え・・・///あ、ありがとうございます///」





彼女はふわりと優しく私に笑った。










カフェでお昼を済ませ、私たちは米花百貨店に買い物していた。





友梨奈さんは昔から私の憧れだった。

綺麗で優しくて、一人っ子の私や新一のお姉さんみたいな人。



………天然なのか、時に意味の分からないことを言うのが玉に瑕なのだが…



私たちのことを良く知っている人。






(だから、新一も…)







そう思いながら横目で彼女を見ていると、突然友梨奈さんとパチッと目が合った。







『どうしたの?私の顔に何か付いてる?
ハッ!もしかして、またパンケーキのクリームが鼻についてる?』



「あ、いえ違います!何でもありません!お鼻にも何もついていませんよ!」







――っていうか、何で鼻にクリームが付くのかしら?
しかもまたって、前にもあったのかな?






『そう?あ、こっちのも可愛い!この店、入らない?』



「ホントだ、可愛い!!入りましょう!」











ブラブラと歩いて可愛い服があったら見て、良かったら買う。

お小遣いのことも考えながら、私たちは満喫していた。(勿論、下着は目的になかったので購入していない)
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