Bullet of the promise

□第十一話
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救出後、早速飼い主探しになった。


通りかかった蕎麦屋さんのお兄さんや通行人何名かから聞いても、皆首を横に振るばかりだった。






「この猫知りませんかーーーー?」



「チャチャ!どこに行ってたんだ、チャチャ?」




すると、声掛けする私たちの前に、エプロンをした男性が走ってきた。

どうやら、子猫の飼い主らしい。



「ちょっと前から行方不明で、探してたんだよ」



「公園にいたんだ。右の前足、少し怪我したみたいで血が・・・」



『一応手当てはしてますけど、念のため病院にいったほうがいいかと思います』



「あ、どうもすみません。手当てまで・・・」



『あ、いえいえ…手当てしたのは私じゃなくて、この子ですけど』




私は石上さんという男性の勘違いを訂正し、哀ちゃんに顔を向けた。


石上さんはチャチャと名前の子猫の怪我をしているところに手を当て、哀ちゃんにお礼を言った。





「お礼に僕の店で冷たいものでも飲んで行かないかい?

一人、賑やかなお客さんがいるけど・・・ま、どうぞ」




“cha cha”と子猫と同じ名前のお店に入って、石上さんの見るほうを向くと、そこには店内の椅子に立ち‘そこだ、そこだ!’や‘鞭を入れろ’など叫んでいる小五郎さんがいた。




コナン君はそう様子を見てがっくりとうなだれ、哀ちゃんは彼に同情の言葉を掛けた。


どんまい。




「そういえば、友梨奈姉何で公園の近くにいたの?
何か事件とか?」




コナン君は、私のほうを向いて急に質問をかけてきた。




『ううん。博士の家に行く前にスーパーに寄ろうと公園前を通っただけよ』



「博士の家に?なんで?」



「私に用があったのよ」



「灰原に?」



『そ。今日、晩御飯を一緒に作る約束をしていてね。

スーパーはその材料を買いに行くためだったの』



「へ〜・・・



っておめえ、何時の間に友梨奈姉と仲良くなったんだ?(ヒソッ)」



「別にいいでしょ。彼らの仲間じゃないんだから」



「まぁ、そうだけどよ・・・」





なにやらこそこそと二人で話しているようだけど、何かな?お姉さまに話してごらんなさい、ん?




こうして、しばらく石上さんのお店でお茶していると、突然店内に慌てた様子で女性が入ってきた。




「マスター!石上さん!た、大変早く来て!」
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