Bullet of the promise
□第十四話
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「えぇ!?君が直接3人に話を聞く?一人で?」
水無怜奈の病室から移動した私たちと、数人の捜査官はコナン君の“イイ方法”の説明を聞いていた。
「一人じゃないと、すぐバレちゃうから。
相手が子供ならその悪い人たちの仲間も油断すると思うし」
「確かに、君がこんなに頭がきれる少年だとは彼らも思っていないだろうが・・・
彼らの仲間が誰なのか特定するのに、君一人の判断に委ねるというのは・・・」
「僕だけじゃないよ。FBIの皆にも考えて貰うんだ。
僕にこっそりつけるビデオカメラの映像と音をあとでチェックして貰ってね」
その場の捜査官達は相手が子供であっても、話を遮ることなく聞いていた。
「本当はおじさんたちの指示を受けながら色々聞いたほうがいいと思うけど・・・」
「医療機器に害のある電波は飛ばしたくないというわけか・・・」
「おい、ボウヤ。覚悟はできているんだろうな?」
すると、私が口を開く前に赤井さんが先に開く。
「この行動でお前の顔は否が応でも奴らに知られる事になる・・・我々FBIに手を貸した狗としてな・・・
そうなれば、降りかかる火の粉は・・・お前だけじゃ留まらんと思うが」
「さっきの院長さんと同じだよ。
信じているからさ、FBIの人たちを。
その悪い人たちを必ず捕まえて、絶対に逃がさないってね?」
『………。』
そうと決まれば早速行動に出た、ジョディさんたち。
私は俯いていた顔を上げ、彼女たちについていこうとする少年を呼び止めた。
『コナン君、ちょっといい?』