Bullet of the promise

□第十六話
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『私も賛成です』



「友梨奈!?」





その言葉に驚いていたジョディさん達とは違い、私も赤井さんの意見に賛成した。





『滅多にない彼らに接触できそうなこんなチャンス…











逃すわけにはいきませんから』










「(友梨奈姉?)」




「そういうことだ。




迎え撃とうじゃないか?はぐれた仲間を連れに来た黒い狼共を・・・」






「そうするしかなさそうだな。

昼間の時点で捜査官も数人、呼び寄せたことだし」



「こんなことになるなら、ナースステーションで写真を撮った彼を止めなちゃ良かったわ」






自分の失態に落ち込んでいるジョディさんに近寄った。






『関係のない患者たちの情報を組織に渡したくなかったんですよね?
私もそちらの立場でしたらそうしていたと思います。


落ち込む必要はありませんよ』






ジョディさんの肩に両手を置きながら優しい声で彼女を慰めた。




「まあ、いずれバレていたよ・・・

コナン君たちがすでに彼の携帯電話を壊していたようだから・・・」



「いや・・・ボウヤ達が携帯を壊したのは奴が組織に連絡を取るのを防ぐためではなく、その連絡方法を知るため。

奴がトイレや病室に篭って携帯のメールで連絡を取っていたとしたらその術はないが、携帯を潰せばそれ以外の方法を取らざる得なくなる・・・」





つまりその方法が目に届く公衆電話やネットカフェだったなら誰にどんな言葉や文体で連絡していたかが分かり、楠田を捕らえた後も彼を装って連絡し続けることが出来ると言った。







「つまり、ミスをしたのはこのボウヤと友梨奈ではなく・・・彼女を除いた我々FBIだけだったという事ですよ・・・

そんな方法すら思いつけなかった私も含めてね」



『残念ながら、その中に私も入っていますよ』




赤井さんの言葉に否定し、その場にいた全員の視線を受ける。





『私はコナン君に付いて行ったみたいなもの。私がその方法を思いついて行動したわけでもありませんから


だから、ミスをしていないのはコナン君だけ』




「………。」






近くの上司から鋭い視線を感じるが今は無視だ。







「兎に角、交代で休んで奴らに備えましょう。

このまま神経を尖らせ続けると奴らが来る前に参ってしまう。まあ、思いついたら報告に来ますよ。奴らを迎え撃ついい策を・・・



友梨奈」






部屋を出ようとする赤井さんに呼ばれ、大人しく彼と一緒に部屋を出た。
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