Bullet of the promise

□第十八話
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その翌日




あるファミリーレストランで食事をしていた客が次々と腹痛を訴えた。




また別の所、杯戸駅では急に咳と喉や目の痛みなどを起こした人々。




絶賛上映中の映画を見ていると突然の火災発生にパニックがおきた。



















『?……――ッ…火事…』





ジョディさんと救急車の音で外を見ると、黒い煙が上がっている建物。



それを見て震えそうになった身体を何とか食い止めようとする。




が、受付の看護婦の声にそちらの方へ気が向き、震えはあっさりと忘れ去られた。





「え?ジェイムズ・ブラックさん?そんな患者さん、入院されていませんけど・・・」





上司と同じの名前。


受付のほうに目をやると、そこには宅配業者の格好をした男性がいた。




「いや、患者さんじゃなく、付き添いの人だと聞いたのですが・・・」



「その人なら、私の知り合いだけど・・・」



「あ、はい!宅配の荷物のお届けです」




ジョディさんが受付にいる男に話しかけ、誰から何を頼まれたのかと聞くと・・・



「えっと・・・依頼主は・・・











楠田陸道様という方からですね」










「「「『!!!!』」」」





宅配業者は懐から領収書を見ながら答え、皆驚愕した。

何だって楠田陸道は昨夜に拳銃自殺した男だからだ。



「く、楠田陸道?」



「はい。楠田様からで、お届け者の方はこちらです」



「は、花?」






楠田と名乗る者からジェイムズさんに送られてきたのはコロンバイ、日本ではおだまきと呼ばれる花だった。







「これを、私に?」



「えぇ。昨夜拳銃自殺した彼らの仲間を依頼主の名前に使っていたから・・・間違いありません。

一応、病院に来た人の手荷物は警備員を装って全てチェックしていたんですが、さすがに宅配の荷物の中身までは・・・」



「しかし何故こんな花を私に?コロンバイはコロラド州の州花だが・・」






「“必ず手に入れる”」






『コロンバイの花言葉ですよ。そのほかに“断固として勝つ”という意味もありますけど…』



「宣戦布告ですかね?」



「あぁ、そのようだな」





(今度全部の花言葉を覚えて…ムリか…)






そう会話をしていると・・・








キィー








「おい、大丈夫か?しっかりしろ、今病院に着いたから!」
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