Bullet of the promise
□第十九話
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≪ジョディ君、そっちは上手くいったかね?そろそろ爆発の時間だが・・・≫
爆発の時間が刻一刻と迫っているなか、ジョディさんの携帯にジェイムズさんからの連絡が来た。
「そ、それが・・・キャメル捜査官にハンドルを取られてしまって・・・キャッ!」
ジェイムズさんに現状を話そうとしたら、突然の荒い運転で身体が傾いた。
トンネルに入ったと思ったらキャメルさんは車の屋根を開ける。
「ハンドル・・・お願いします!」
「え?ちょっと!」
キャメルさんはジョディさんの手から爆弾を奪い、運転座席に立ちあがりトンネルから抜けた橋の下の水底に向かって遠くに投げた。
ドボッ
ドーン!!
丁度爆発時刻が来て、爆弾は大きな水しぶきを上げながら爆発した。
≪な、何だね今の音は!?ジョディ君!?≫
「はい!たった今爆弾を処理しました。
・・・あ、いや褒めるならキャメル捜査官を。彼のドライブテクがなかったらどうなっていたか・・・
それよりそっちはどうなっています?」
≪赤井君とコナン君、星宮君が彼らのやろうとしていることの糸口を見つけてくれたよ≫
コンコンッ…
「すみません警備のものですが・・・
今看護師さんが宅配の荷物を持ってきましたよね?
楠田っていう人からじゃありませんか?」
「ええ。でも、覚えがないんですよ、その名前に」
「ちょっと失礼」
赤井さんは宅配荷物である果物カゴを調べると、果物の下から四角い機械を見つけた。
「(やはり爆弾か・・・)」
「何なんですか?それ」
「ああ、盗聴器ですよ。
最近これを使った新手の振り込め詐欺が流行っていましてね・・・」
赤井さんは不審に思って聞いた患者に爆弾だとバレないように誤魔化しその場を去った。
本当に彼、役者になれるのでは?
もうFBI兼任で役者になったらどうでしょう?
いい人紹介しますよ。藤峰有希子さんとか有希子さんとか新一君のお母さんとか。全部同じ人だ。