Bullet of the promise

□第十九話
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「ば、爆弾?やっぱり見舞い品の中身は爆弾だったのね?」



「ああ。これ一個だと病室一つを吹っ飛ばす程度のプラスチック爆弾だが、これが数十個同時に爆発すれば・・・」



「「!!」」









この病院は間違いなく倒壊する!












「組織が病院を怪我人や病人で溢れさせたのは、1つの宅配業者が一度に大業の荷物を持ってくればかなり目立って怪しまれる。

けど、複数の業者に荷物を分散させしかもこのパニックに紛れて届けさせれば、受け取る病院側もいちいち怪しんでられないからね・・・」




「兎に角、残り4時間。

捜査官総動員して全ての病室に行き、爆弾を回収してくれ」




「「「「はい!!」」」」






ジェイムズさんの指示にその場にいたジョディさんと各班のリーダーたちは早速移動した。




「しかし、そうなるとかなり厳しいな・・・彼らは水無怜奈を奪還しに来るとばかり思っていたんだが・・・」



「ええ、まさか最初からその命を絶ち、口を封ずる腹積もりだったとは思ってもいませんでしたよ。


なあ、ボウヤ?」



「うん、そうだね」



『………。』





さっきまで煙を上げていた建物の方向を睨み、組織に怒りを向けた。








           ・・
(自分たちの欲のためにまた関係のない一般人を巻き込んで…





一体人の命を何だと…ッ)










ギリッ









「友梨奈姉・・・」






近くにいたコナンくんの声も気付かない。
(ごめんね、今お姉さん怒なの。激怒になりそうなの)



しかし、突然右手首に何かに触れていることにに気付き、意識をそこに移した。




そこには自分より大きな手が握られており、顔を上げて手の持ち主を見るといつの間にか自分の横に赤井さんが右手をポケットに入れながら立っていた。



何故が自然と強く握っていた掌の力を抜ける。




赤井さんは解けたら手を確認したら、今度は上に上がってその手の甲で唇に触れた。



触れたとき、ピクッと身体が小さく動かしたが決して彼を拒まず大人しくした。







「血が出るほど強く噛むな」



『え?』







赤井さんの注意に唇から血が少々出ていることにようやく気が付く。




どうやら無意識に噛んでしまっていたようだ。
あ、気づいたら痛くなってきた。ひりひりする…








「今は奴らの行動を先読みしこちらの流れに変えることを考えろ」







赤井さんは左手の甲で私の唇から流れる血を拭いながら言った。



赤井さんの言葉に怒りを鎮め、冷静になり頷いた。



その様子を見てホッと胸を撫で下ろすコナン君にごめんねと言う意味で小さく笑った。










「あ、警備の者ですがちょっといいですか?」





「不審物のチェックです。ご協力を・・・」







その後、早速多くの捜査官たちは手分けして爆弾の回収に行った。





『まだ、結構ありそう・・・』





落ち着きを取り戻した私も赤井さんたちと別れ、爆弾回収をして次の病室に行った。





『…(でも、どうして…)……!』






すると、病室にあるテレビに映る人物の映像を見て顎に手を当て何かを考えた。
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