Bullet of the promise

□第二十話
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その話を聞いたジェイムズさんはだからワザと組織に渡し前のように彼らの懐に潜って色々探ってくれと頼んだのかと少し納得の声を出した。





「じゃあ彼女を奪われる寸前に君が殴られたようなあの音も偽装だったのかね?」



「ええ。殴られて気絶したふりをして車を止めろと赤井さんに指示を受けていたので。

でも、まさか本当に殴られるとは思っていませんでした」



「そうしてくれと彼女に頼んだんだ。

万が一お前が殺されていた場合お前の首筋に殴られた痕がないと水無怜奈の身が危うくなるからな」





赤井さん、キャメル捜査官の顔が引きつっていますよ





「でもねぇ!それならそうと教えてくれたっていいじゃない!」



「ああ、そのとおりだよ。

彼女が奪われ我々がどんなにショックを受け、落ち込んだことか」





ジョディさんとジェイムズさんの言葉に他の捜査員が頷いた。









『それが狙いだったんですよね?』






「え?」









FBIの無線が彼らに傍受されていた可能性が高い。

水無怜奈が奪還され私達が落胆した行動を見せないと彼らは納得しないでしょう?


演技だとあちらにはプロの女優も頭と勘のいい誰かさんの宿敵(こいびと)もいるからすぐに怪しまれる。

だから、演技じゃなくリアルに落胆した姿を見せるため・・・







『違います?』



「流石だな。そこまで見抜いていたのか・・・」





そう言うとコナン君はともかく赤井さんも目をポカンとした顔をしていた。
お、珍しい顔。





『それで?ただ彼女をCIAとして戻したんじゃないですよね?』



「ああ。奴らの情報をCIA本部に報告した後でこちらにも流すということで話をつけました」




そのことを聞いてその場にいた全員が驚いた。







勿論、それに釣り合う条件で彼女の弟、本堂瑛祐に証人保護プログラムを受けさせるという。
しかし、それからいかなる場合でも父のCIAの任務を優先させるからFBIに不都合な問題があっても悪く思うなと言われたらしい。







「証人保護プログラムか…

組織のボスのメールアドレスを知ってしまった少年なら恐らく適用されると思うが・・・」



「この病院の人たちも心配だわ。

彼らは多分FBIに加担して水無怜奈を匿ったと思ってるでしょうから、なんとかしないと・・・」



「それなら平気だよ。多分今頃水無怜奈さんが・・・」







病院に手を出さないように話をつけていると思うからと、コナンくんはジョディさんたちに伝えた。
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