Bullet of the promise

□第二一話
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組織との水無怜奈の争奪戦が終わり、その翌日。




休暇を貰って昨夜久しぶりの家に戻った。休暇万々歳。

とは言っても、家族は遠い昔に亡くし家は私一人だけだ。


しかし、両親との短い間でも思い出のある家はアメリカに行っても売ることは出来ず、時々帰国したらこの家に帰るようにしていた。




朝の光で目が覚め朝食後、出かける支度が出来たら家を出た。



花屋で白い花束を購入し店の前でタクシーを拾い目的地まで走らせた。




その間、窓から外を眺めながら昨夜のことを思い出していた。













〜回想〜






あの後、捜査官たちはとりあえず解散しコナンくんもジョディさんによって、毛利探偵事務所に送られた。


残された私はまたしても赤井さんに拉致(?)され屋上に来ていた。
しかし、何故私を連れて行く先は屋上なのだ?解せぬ。あ…







『そういえば…サルと何とかは高いところが好k――…すみません』






めちゃくちゃ睨まれました。すごいよ、めっちゃ冷たい。怖いですよ。ガタブルですよ。







「別に。ただ・・・




ここなら誰にも邪魔されずにお前と話が出来るからだ 」







私に背を向けていた赤井さんは振り向き、真っ直ぐ私を見た。





「そろそろ教えてもらおうか。今回を含めたお前が隠していたことを」






赤井さんの真っ直ぐな深緑の瞳が拒否権はないぞというように捕らえていたため、観念し彼に従った。真面目に答えますか…。





「まず、1つ。何時から気付いていた?今回のこと」



『異変に気付いたのは作戦会議に2人とも遅れて来た時』




急にコナン君と行動し始めた赤井さんの変化とその後からの2人の様子から何かあるな、と勘付きました。



それと、ジョディさんに付けた盗聴器からキャメル捜査官が矛盾の言葉を発したり妙に行動が怪しいことから組織の仲間という可能性あったっていうのに・・・




2人して彼への警戒心もなく何の対応もせず
放置していました。







『ジョディさんが気付いたのに、頭のきれるお2人が揃って気付かなかったわけでもありませんよね?』



「…では、何故気付いていたことを計画立てた俺たちにも黙っていたんだ?」






その質問にほんの少し答えを戸惑った。


少しの間目線を下に向けたがすぐに赤井さんのほうを見て苦笑しながら言った。









『“敵を騙すなら、見方から”…赤井さんたちだって話させても困るでしょう?』



「確かにそうだが…本当にそれだけか?」






恐らく答えに納得いっていないのだろう。赤井さんは即真偽を聞いた。信じてよ〜、部下を。


とりあえず、しっかりと赤井さんを見ながらハッキリと肯定した。



彼は“そうか”と少々腑に落ちない様子でその一言を言った。
案外あっさり引いてくれるようだ。



その後は疲れたからと言って赤井さんと別れ、ボスに今日の休暇を貰い病院を離れた。





〜回想終了〜
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