Bullet of the promise

□第二二話
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カーテンの隙間から差し込む光が顔を照らし、その眩しさで目が覚めた。





うつ伏せから身体を起こして辺りを見渡すとそこは寝室でなくテレビやソファがあるリビングだった。


どうやら赤井さんの連絡待ちでいつの間にか寝てしまったのだろう。




その場で大きく体を伸ばす。
変な寝方していたせいか体がとても痛い。背中バキバキっていった。まいっか。




すると自分の携帯に電話の着信音が鳴り、やっとか、と待ち人かと思って相手を確認せずに電話を出た。






『もしもし、赤井さん?一体何時まで待たせるんですか!?

変なメールを寄越すし電話に出ないし…何かの遊びです…≪友梨奈≫…ジョディさん?』






しかし電話の相手は待ち人の赤井さんではなく同僚のジョディさんだった。






『どうしたんですか?何かあったんですか?』



≪実はシュウのことなんだけど・・・≫





昨夜、来葉峠で燃えているシボレーが発見され、中から一人の焼死体が見つかったわ。



辛うじて燃えきっていなかった右手から出た指紋と、コナン君の携帯についていた指紋から・・・













≪シュウだと、判明されたの・・・!!≫


























……え?今なんて・・・?













ジョディさんも私も迷信を信じない派だったが信じさせるための何かの作戦なのか?


思考が低速していくが心音だけは速まっていく。




息が詰まる。声を出したいが喉が震える。









実はどっきりでした!








と、言われたらどんなに楽か。









次に起きたら夢だった。








と、なったらどんなにいいのか。










しかし、電話越しし聞こえる涙を堪える鳴咽と言いにくそうにしていたことを踏まえて彼女が嘘を言っているとは到底思えない。








指紋確認などをいつどこで、誰にしてもらったのかを問いかけたら、日本警察の刑事で全くFBIと関係のない人だったため、警察が嘘をついている線も消えた。







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