Bullet of the promise

□第二三話
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赤井さんの死が聞かされFBIが拠点として置いている建物に行ったら、

赤井さんが水無怜奈の身の安全の為にワザと彼女の罠に嵌りに行ったこと、

私たちに連絡しようとしたら彼に止められたことをジェイムズさんから聞かされた。





ジョディさんは顔を下に向け涙を流し、


私も真っ直ぐジェイムズさんに顔を向けるが、よく顔を見ると目は泣いた痕で赤くなっており、昨夜眠れなかったことでクマも出来ているだろう。




捜査官たちはチラチラとジョディさんに視線を向けていたが、何と声を掛けたらいいのか分からず、結局誰も何も言わなかった。






















そしてその数日後。







FBIの仕事と別に、毛利探偵事務所下のポアロや高校の後輩が働いている和風喫茶店「華鈴」でアルバイトを始めた。






もしキャメル捜査官のときみたいに何らかの事件に巻き込まれ、職業を聞かれても困らないようにと生活費のために。





しかし、最近寝不足のせいで、ファンデーションで隠しても少しずつクマが濃くなっていた。


これじゃあ、赤井さんに何も言えないな。








この数日間。




なかなか眠れず、食事は一人でいるときはあまり食欲がでない。




会う度に何度も心配してくれるジョディさんたちに“大丈夫”と笑って返した。







「友梨奈先輩、もう上がっていいそうですよ」







和服の制服がよく似合う彼女は高校の後輩の花咲鈴(はなさきすず)ちゃん。この「香鈴」の看板娘だ。

親友の従妹だが、騒がしい彼女と違いおっとりマイペースな子。





彼女の父である店長さんや他の店員さんたちに挨拶しながら、喫茶店の制服から着替えかばんを手に取り店を出た途端、何日か前に変えた新しい携帯が鳴りだした。






『もしもし?』



≪私、灰原だけど≫






電話の相手は今灰原哀と名乗っている友人の妹だった。





『哀ちゃん?どうしたの?何か困ったことでも?』



≪あ、いや・・・今度は何時来られるかなと思って・・・≫






遠慮がちに話す少女に頬を緩めた。
だって可愛いんですもの。





『いつでもいいよ。一時の間FBIの仕事を休ませてもらっているから、哀ちゃんが好きな時間決めて?

あ、じゃあまた一緒に晩御飯作ろう?今度はお泊りもかねて』



≪え、いいの?≫



『もちろん!』







花が咲いたような声で嬉しそうに話す哀ちゃん(可愛い)と約束の日時を決め電話を切った。
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